奇跡を呼べるアイドルでした
PROFILE
武田敏将
さまざまなアイドルの現場に通い、その目と足で追いかける“現場派”カメラマン。「カメラを覗いていて“ホンモノ”と出会った瞬間、レンズが勝手に引き寄せられる」という名言を持つ。ガラスガールでは初代よりカバーガールグラビアを撮影
武田が最終日にピックアップしたのは、マジカル・パンチラインの吉澤悠華!
朝、お台場に向かいながら考えたんです。「カメラマンとして参加している以上、橋本環奈に次ぐような奇跡の一枚を撮って、それで勝負をしたい」と。そして「彼女は、その奇跡の一枚を生み出せるんじゃないか?」と思えたのが、このマジパン・吉澤さんです。
現在のマジパンはメンバー全員が同じ温度をしているというか、ダンス、パフォーマンス、すべてがシンクロしていて魅力的なグループになっていると感じました。みんなビジュアルも良い。その中でも被写体として彼女が光っていました。パフォーマンス中、どこを切り取っても表情に“はずれ”がなかったです。すべて可愛い。それってとんでもないことです。
3日間撮影して思ったのは、「“奇跡の一枚”という言葉はあるけど、みんなに刺さる一枚は、どんな被写体でも写せるものではない」ということ。彼女はそれにふさわしい、奇跡を呼べるアイドルでした。
2022年夏のTIFを象徴できる
アオキが最終日にピックアップしたのは、タイトル未定・阿部葉菜!
今年の「メインステージ争奪LIVE」で優勝したタイトル未定。掴み取ったHOT STAGE、夜のSKY STAGEと見たんですが、そのパフォーマンスの中心にずっといるのが彼女だと感じました。
HOT STAGEでは足音が聞こえるような大きなステップが印象的で、広い空間に負けじと身体全体を使っていた一方、雰囲気のあるSKY STAGEでは透き通った声を響かせたり、その声で優しくファンにワイパーを求めたり。パフォーマンスの種類を変えてきていたところに実力を感じましたし、最後の一曲では涙をぐっとこらえながら「また……TIFで会おう!」と叫んでいて。大会のエントリーからTIF初日の優勝を経て、どんな想いでその言葉を発したのか、想像しながら涙を浮かべた自分がいました。
思い返せば初日の決勝戦、MCから座右の銘を聞かれて「すべてのタイミングには意味がある」と、理由も交えて即答した彼女にずっと惹かれていたのかもしれません。2022年夏のTIFを象徴できる、夏のシンデレラになれる方だと思いました。