“学級新聞”を発行する かすみ草とステラの渡辺萌菜はなぜ目標を書き続けるのか？「みんなと同じ目線で、一緒に手を取り合って作る“もえなす”なんです」

えへへ、ありがとうございます。一緒になって「いいね。それ、めっちゃ楽しみ！」って言ってくれるみんなができたのは大きいですし、あと一個理由があって。自分の両親が「言霊ってあるよ」「言葉にすることで自分の行動も変わるんだよ」みたいなことを言ってくれるふたりだったから。

たしかに！（笑）。……それで、「もうやりたいことを言うのを恐れる必要ないな」って思えたのが、昨年の夏、アイドルステージではあるけどサマソニに出られたことで。

父がすごく音楽が好きな人で。家族で唯一、最初からアイドルになるのを応援してくれてたんですけど、父は「いつかサマソニ、出てほしいなぁ！」って言ってくれてたんです。その影響で、私もふとしたタイミングで「いつか私も出たいな」って呟いたことがあって。

それで昨年、ファンのみんなが「もえなすが言ってたことが！」ってすごく喜んでくれたり、「自分ももっと挑戦しなきゃと思って転職してみた」とか「志望校を難しいところにした！」とか教えてくれたりして。私が挑戦していたら、「自分も」って思ってくれる人がいっぱいいるなら、恐れることはないなって思いました。

今はふたつあって。ひとつは「11人でかすテラを作ること」です。去年の春に11人体制になって、夏以降は「フェスやイベントでできるだけいろんな人に見つけてもらいたい」って思いで、レスを多めにするとか、フォーメーションを少し崩してでもお客さんを巻き込もうってスタイルだったんですよ。でも、だんだんと一緒にライブさせていただくのが、パフォーマンスのレベルの高いグループさんが多くなったから。かすテラもグループの一体感を強めたいなって。

はい！　6人でデビューしたときは、「この振り付けはどういう意味なのか」とか「この歌詞ってどういう意味だろうね」って、結構話し合えてたので。11人になっても世界観やストーリーに一貫性を作って、もっと“かすテラ”が届くようにしていきたいですね。

もうひとつは特に切実です（笑）。だんだんと自分が楽しめるようになってから、自分がグループを内から支えるほかに、自分が何かで輝くことでグループを引っ張れるようになりたいなって気持ちも生まれてきて。

お便りや学級新聞もあることで、だいぶ自分っていう“卵”を放出してきましたから（笑）。例えば「写真を撮るのが好き」とか、「楽器が弾ける」とか、いろんな卵がみんなのおかげで殻も破れてきたので。“アイドルをひとり選ぶなら”っていうときに私も選んでもらえるように、自分に説得力を作りたいなって思ってます。「もっと見つかってほしい」って声もいただけるようになったので、選ばれる面白さを持てるようになります！