INTERVIEW

INTERVIEW

“学級新聞”を発行する かすみ草とステラの渡辺萌菜はなぜ目標を書き続けるのか?「みんなと同じ目線で、一緒に手を取り合って作る“もえなす”なんです」

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自分にできる役割がここにあるかもしれない

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ミスコンで一度、表舞台を経験して、裏方に興味が湧いた、と。

  • 渡辺

    インターン先は結構自由で。「やりたいことをやっていいよ」って言われてたので、出場した子に挑戦した理由を聞いて、その子のSNSと照らし合わせて「じゃあこういう発信がいいかも」って提案をしてました。今思うとやりすぎかもしれないんですけど……(笑)。

でも、その「サポートしたい」って献身性は今もそのままですよね。

  • 渡辺

    ですかね……。で、そのお仕事をしているうちに、もともとアイドルは好きだったので「自分でアイドルを作りたい」って思うようになったんです。

え? もともとは運営になりたかったんですか?

  • 渡辺

    そうなんです! マネジメントもそうだけど、コンセプトを考えたり、曲を選んだりっていうクリエイティブ側にいつかはなりたいって思ってました(笑)。

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そんな人がどうして今、アイドルに……?

  • 渡辺

    アイドルを作りたいって言っても、「そもそもアイドルのオーディションってどういうものなんだろう」「選ぶ側と選ばれる側で視点も全然違うよね」って、すごく気になって。まだこの歳だし、実際に経験してみたらいいんじゃないかって、見学感覚、偵察感覚で行ったのが……。

まさか。

  • 渡辺

    かすテラのオーディションです(笑)。

やはり!「アイドルになる気がないけど受けてみた人」が受かったということですか。

  • 渡辺

    そうなんです……。だからオーディション中も緊張とか迫られる気持ちがなくて、「オーディションってこういう感じなんだ!」って、ワクワクしてた部分もありました。

    でも、集団面接で「ここに入りたい」っていう強い意志を話していたり、時には緊張しすぎて泣いちゃったりした他の子たちを見て。「アイドルになる子って、こんなに本気なんだ……」「アイドルってそういう世界なんだ」っていうのを身に沁みて感じたのを覚えてます。だからひとりだけヘラヘラ受けてたのが、ちょっと申し訳なくなったんですけど……。

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なるほど……。でも、仮に最終選考を通ったとしても辞退することはできるじゃないですか。どうしてそのままかすテラに入ったんですか?

  • 渡辺

    最終日にもう合格者が発表されて、そのまま衣装の採寸に行く流れだったんです。受かると思ってなかったのでびっくりしてたのもあって、辞退しきれずに6人で採寸を待つことになって。その間、みんなとしゃべってたんですけど、やっぱり俯瞰というか、「この子はこういう子なんだ」って考えちゃう裏方目線の自分がいたんですよ。比賀ハルには「人見知りっぽいな」「でも嬉しくてワクワクしてるな」とか、(鈴森)はるなには「多分、自分を出せるけど不器用な子だ」とか。

観察力が高い!

  • 渡辺

    あはは(笑)。そうやって会話の中で「この子にこうサポートしてあげたい」って思ううちに、「ここで辞退したら、この子たちがこれからどうなるのか、多分すごく気になっちゃうな」って思ったんです。でも、もちろん「自分にアイドルは無理だよ」って気持ちもあるし、モヤモヤしながら帰ったんですけど、いっぱい考えて、「挑戦するなら今しかないし、自分にできる役割がここにあるかもしれない」って。そう思って、かすテラで活動していくことに決めました。