曲中にアイナがオタクをステージにあげたんです!
ぬきぬきさんはずっと見ていて思い出が多いと思うのですが、思い出のライブは?
- ぬきぬき
人が少なかった頃のことをよく覚えてますね。栃木の大谷石の採石場跡に地下神殿みたいなのがあるんですけど。そこで仮面女子とベルハー(BELLRING少女ハート)と、BiSHが朝8時からライブをやって、それをニコ生で配信するっていうのがあったんです。チケットとかは売らない、ファンを呼ばない感じで。
その前の日のライブで渡辺(淳之介プロデューサー)さんに聞いたら、「見れるかわかんないけど、来たければ来れば?」って。今じゃ考えられないけど。それでオタク10人で車2台に分乗して出かけたんです。
見れる保証がないのにですか?
- ぬきぬき
そう。でも、駐車場に着いたらロケバスがあって。「別に仕切りとかもないし、隣に止めちゃうか」って止めてたら、ちょうどメンバーが出てきたんですよ。で、仲間の中で若いヤツに「おつかれさまです!」ってレッドブルを渡しに行かせたら。「ありがとう!」って。当時は地下アイドルだから話しかけても何の問題もなくて、「来てくれたんだ!」みたいな感じでしたね。
ライブはどんな感じだったんですか?
- ぬきぬき
朝8時からスタートなんですけど、僕らはあくまでただの観光客として来てるから、施設が開く8時半まで入れないんですよ。8時半になって、単なる施設のチケットを買って、ダッシュしたら何とか間に合って見ることができました。近くで応援してたらカメラが僕らを映してくれて。ニコ生で見てたオタクはびっくりしたでしょうね。
すごいですね!「あいつら行きやがった!」みたいな。
- ぬきぬき
あとはベルサールの地下駐車場のライブも行きましたね。それも見れるかわからなかったけど、行ったら見せてくれて。
その時は旧BiSのカバーをやってて、『nerve』って、一番有名な曲をやったんですけど、曲中にアイナ・ジ・エンドが「上がりなよ!」って、みんなをステージにあげたんですよ。メンバーが歌ってる後ろでオタクが踊ってみたいな。
ぬきぬきさんはBiSHのステージに2回も上がってるんですね。でもそんな近い距離を味わっちゃうと、それ以上のものってなさそうですね。
- ぬきぬき
まあその時から知ってるから、今も当時みたいな感じで見ちゃう部分がありますね。
- かばら
向こうが変わらず接してくれるのが大きいのかもしれない。
- ぬきぬき
売れたから天狗とかもないですし。
- かばら
でも俺たちのほうは変わったほうがいいのかもしれないよね。ここまで大きくなったBiSHを新しく来た人たちはスターを見る目線だけど、そうでない場所から見てるから、最初の頃の気持ちを持ち過ぎちゃってるのかなって。わきまえなくちゃいけないっていうかね。
その考え方は、ファンの鑑だと思いますよ。ちなみに、栃木の地下神殿に行った10人はどうなったんですか?
- ぬきぬき
来てるのはふたりだけですね。
- キャプテン
自分とかはその時代を知らない人間で、もう神格化しちゃってて。「すごい時代だな」って思います。でも、PEDROのアユニちゃんのツアーを追っかけてたんですけど、ツアー先の街でライブ前にお昼ごはんを食べてると、アユニちゃんを見かけることがあるんです。
レッドブルを渡したりするんですか?(笑)
- キャプテン
いやいや。近づいたらダメですから! でも駅の改札で一緒になりそうになったことあって。急いでホームに行って新幹線を待ってたら、アユニちゃんが向こうから「おはよう!」って話しかけてくれて、それはうれしかったですね。