【い】
いいくらし(チームしゃちほこ)
天才ソングライター・吉田哲人による、1980年代後半から1990年代前半にテクノ系クラブシーンで大流行した純然たるアシッドハウスオマージュに乗せて、Perfumeの一連の映像作品で知られる関和亮と、いきものがかり「じょいふる」やマキシマム ザ ホルモン「恋のメガラバ」などのMV監督・スミスがプロモーション映像を制作。楽曲、映像ともに破壊力抜群。“アイドルソング”の可能性を拡張した楽曲であり、MVだろう。
行くぜっ!怪盗少女(ももいろクローバーZ)
今更説明するまでもない、アイドル史に残る名曲MV。
彼女たちがブレイクした当時、死ぬほど観た人たちも多いだろう。その多くが「今でもどんなMVか覚えている」ということが、まずすごい。
この当時からメンバー全員のキャラがしっかりわかる構成、実はしっかりやっているアクション。今は別の道を進んで行ったメンバー。そして、百田夏菜子のエビ剃りジャンプ。
アイドルに感動した夜でも、アイドルに絶望した日でも、また見たくなる、文句なしの名作である。
イジメ、ダメ、ゼッタイ(BABYMETAL)
BABYMETALのメジャー第一弾シングル曲。墓標のように並べられたギター・フライングVや、完全匿名の神バンド、そしてキャッチーでありながらハードコアはヘヴィメタルチューンを背に、ある種無感情ともいえる表情で圧倒的にハイクオリティなボーカルを聴かせる・SU-METALと、やはりわんぱくで元気ながらもどこかクールなダンスを見せるMOAMETALとYUIMETAL。のちの快進撃も頷ける、BABYMETALとは何者なのかをたったの6分間ですべて説明しきる名作映像だ。
一瞬の花火(NGT48)
白いシャツの夏制服、花火、校舎、太陽照りつける校庭、体育館でバスケ、プール、ラムネ、スイカ……。
あの日の青春の夏の全てがここにある。
一部フィルム風のレトロな映像で、青春を振り返ってるような瞬間が続く。最近卒業発表した小越春花、もう戻らない青春感がさらに増している。
制服のままプールで泳ぐ少女たちの何と美しいことか。後半にかけて陽が沈んで、花火につながるところも、エモ散らかしている。そこにあった青春。アイドルファンがずっと憧れていた青春を詰めた4分48秒。ぜひ浸ってほしい。