「タイトル未定が歌うと嫌な感じがしない」
続いて初の全国流通盤『花 / 栞』のお話を。『バズリズム02』(日本テレビ系)と『超音波』(テレビ東京)のテーマソングというWタイアップですが、これをLIQUIDROOM公演の開演直前に聞いたそうですね。
- 阿部
「ライブ中に告知VTRがあるよ」って聞いてたんですけど、その映像を誰も当日のリハで見せてくれなかったんですよ。「何かサプライズですかー?」ってふざけて聞いても、スタッフさんには「いや、そういうんじゃなくて、ちょっとまだ映像ができてないから」って言われてて。
当日にそんなわけが(笑)。
- 阿部
「え?」とは思いました(笑)。で、リハが終わって楽屋にいたら、スタッフさんが「報告があります!『花』と『栞』、Wタイアップ決まりました!」って。
- 川本
乃愛ちゃん、泣いてました!
告げ口みたいなカットイン!
- 川本
優ちゃん(冨樫)も感極まってたよね。
- 谷
(笑)。でも本当にボロ泣きでした。開演直前も直前、始まる30分前だったので急いでメイクを直したんですけど。
- 阿部
でも確かにあの日は本当に、話が大きすぎて実感がわかなかったです。他人事じゃないけど他人事に聞こえるような、ふわふわした感じだったよね。
- 冨樫
直前だったから整理もできなかった(笑)。
そんなサプライズがしたくなるくらい、スタッフさんも気合いが入っている2曲ということですよ(笑)。それぞれどんな曲か、皆さんの口から紹介していただけますか? まずは『花』から。
- 阿部
個人的に、タイトル未定のふたつめのデビュー曲みたいに思ってる部分があります。タイトル未定らしさがちゃんと詰まってて、この曲を私たちの曲の中で初めに聴いた人にも「こんなグループだ」っていうのが伝わるような曲だと思います。
「タイトル未定らしさ」とはどんな部分でしょう?
- 阿部
まっすぐさとか真剣さとかもそうなんですけど……最近、エゴサすると「歌詞がちょっとクサい」って言われてるんですよね。でも悪い意味じゃなくて、「クサいけど、タイトル未定が歌うと嫌な感じがしない」って。この曲も、ちょっと照れるような夢でも私たちなら歌える、誰かの背中を押すことができるんじゃないかって思います。
- 谷
歌詞でいうと、葉菜ちゃんが「ふたつめのデビュー曲」って言ったように、本当のデビュー曲の『踏切』の歌詞とリンクしてる感じがあるなって思いました。いろいろあるんですけど、例えば『踏切』で“今から会いに行くから”と歌ってたのが、『花』では“待っていてね 君に会いに行くから“になってたりとか。
リスタート感もありつつ、阿部さんが言う“タイトル未定らしさ”もしっかり感じられると。
- 谷
ですね。私たちの第2章の始まりというか。あと、“大地”とか“大海原”とか、ザ・北海道っていう自然を感じられるのも、ほかのアイドルさんにはない部分かなと思います。