静岡県を拠点に活動するfishbowlが、来週3月24日（金）に2ndフルアルバム『王国』をリリースする。
プロデューサーは、FRUITS ZIPPERをはじめ数多くのアイドルに楽曲提供を行なうなど、幅広いアイドルファンから支持を集めるヤマモトショウ氏。彼女たち自身も、昨年末の「アイドル楽曲大賞」では『熱波』がインディーズ・地方アイドル楽曲部門で1位に輝くなど、2020年代の“楽曲派”として人気を博している。
ガラスガールでは、そんなfishbowlから大白桃子にソロインタビュー。グループの楽曲の話や、彼女がアイドルに至るまでの経緯、静岡を拠点にするグループとしての目標などを聞いた。
絶対に上位に食い込む自信はありました
年末の話題ですが、昨年は『熱波』が「アイドル楽曲大賞」での1位受賞。遅ればせながらおめでとうございます。
- 大白
ありがとうございます。1位には驚いた気持ちもあったんですけど、正直「まぁね」みたいな気持ちもありました（笑）。
自信があったんですね。
- 大白
1位かどうかはわからないけど、絶対に上位に食い込むだろうなって自信はありました。『熱波』は普段からライブに来てくれる人も、どの曲の中でも一番、一緒に飛び跳ねて歌ってくれたり。初めての人でも、Twitterで「『熱波』の盛り上がりがヤバかった」って言ってくれたりする曲なので。「この盛り上がり方って、アイドル現場ではなかなかないはずだよな」とは思ってました。なので、1年かけてその自信がついてきた感じです。
楽曲大賞の投票コメントにも、まさにそんな声が多かったですもんね。来週リリースされる2ndアルバムにも収録されていますが、大白さんは特にこの『熱波』が好きだと聞きました。
- 大白
最初にデモをいただいたときは正直「盛り上がる曲……なのかな？」って思ったんですけど（笑）、でもステージでやっていくと一番輝く曲で。あと、曲中にヒゲダンスみたいな振り付けがあったり、静岡には「サウナしきじ」っていうサウナ好きの方の聖地があるんですけど、それがテーマになってたり。そういう細かい要素がたくさん詰まってるのが面白くて好きですね。
それこそMVは、サウナしきじから出てきたメンバーが移動型サウナバスに乗り込み、最後には水風呂に見立てた静岡の海に飛び込む……というストーリーでしたね。
- 大白
本当の汗を撮りました（笑）。あの撮影でサウナを初めて体験したんですけど、私、普段あんまり汗をかかない人間で。汗がかけて気持ちよかったです。
最後の海、明らかに真夏の撮影ではないのですごく冷たいんだろうなと思っていました。
- 大白
そう、やばかったです！ 一応、海に飛び込む前に、スタッフさんが浜辺に建ててくれたサウナテントで暖まってから“ととのい”に行く、みたいな感じだったんですけど……結局、撮影って何度も入り直すから。結構命がけな撮影でした（笑）。
じゅうぶんなケアがあっても追いついていない感じですね（笑）。
- 大白
でもMVを面白がってくれた方もたくさんいたのでよかったです。あと、個人的に『熱波』について言いたいことがあるんですけど。
おぉ。なんでしょう？
- 大白
ショウさんが作るfishbowlの曲って、タイトルを曲中に別の言葉で入れ込んでることが多いんですよ。たとえば『完食』では触る“感触”とか、おやつの“間食”って単語が入ってたりとか。
『平均』が“Hey king”から始まったり、『茶切 cute side』では“chachacharachacha”の直後に“切っても切れない”と続いたりします。
- 大白
そうです。で、『熱波』は私の「ねっ」から始まって、そこから「ぱっぱらっぱっぱー」って歌が続くんですけど。ここで“ねっぱ”になってることに気づいてない人、意外といるんですよ！
冒頭から印象的なフレーズだから、気づかないのはたしかに意外ですね。
- 大白
特典会とかで「ライブが楽しすぎて今まで気づかなかった」って言われることも多くて。というか、メンバーの木村日音もこの前まで気づいてませんでした。「うちら、言葉遊びが面白いよね」って話をしたら「え？『熱波』にもあったっけ？」って。「お前が気づいてないんかい」。
（笑）。
- 大白
せっかくなのでアピールさせてもらいました（笑）。
