ついに耐久36時間も達成!?　 “楽曲派”が集う話題のイベント「エクストロメ!!」主催者インタビュー

（スマートフォンでWikipediaの「エクストロメ!!」のページを確認しながら）7年でこんなにやってるのか。しかもどれもブッキングがツラかった……。全部時間がなかった記憶しかないです（笑）。

しかも、これはアイドルだけでなく、ライブハウスにもイベントの名前を認知してもらえた功罪だと思うんですけど、ここ数年「2週間後の水曜日のイベントがキャンセルになって、ウチ空いてるんだけど」という連絡をよくいただくようにもなっていて……。

鬼電！

そしてイベント1週間前あたりにどうにかこうにか開催の告知ができるようになるんだけど、さすがに1週間前の告知となると、出演者のファンのみなさんからはまあ怒られますよね（笑）。

そして、そんなことを繰り返しているからイベントの数がどんどん増えるという（笑）。あと、特定のイベントだけが特別に記憶に残ることはないんだけど、第1期のtipToe.はけっこう印象深くて。結成間もない2017年にSUNHALLでの「エクストロメ!!」（「エクストロメFEST 2017.5」）にオープニングアクトとして出演してもらって以来、ホントに何度となく出てもらっていたんですけど、そのたびにお客さんを増やしていて。2020年の第1期終了のときにはついに東京・Zepp DiverCity TOKYOでライブをやることになった。

Zeppのライブ自体は「エクストロメ!!」の企画ではなかったものの、当時運営さんに「ここまで来たけど、最初は『エクストロメ!!』のオープニングアクトでしたもんね」と言っていただけたのはうれしかったですね。

ただイベント自体の人気なんてあっという間に乱高下するものだから、8年続けられたのは9割9分、出演者の力なんだとも思っています。

うーん……。もしなにかイベンターの力が影響しているとしたら、メインのアイドルシーンとはまた違う、カウンターというスタンスでやっていることかもしれないですね。例えばコロナ禍でもコロナ禍なりにイベントを成立させられたのは「エクストロメ!!」くらいの規模だったからでしょうし。

ただそれも「コロナ禍であってもライブをしたい」というグループがいなきゃ成り立たないわけで。これはコロナ禍に限らず、常にそうなんですけど、逆境の中でも常に発信することを怠らず、地道に鍛錬するアイドルがいるからこそ続けられてきたところはあります。しかもカウンターと言いましたけど、かつてのフィロソフィーのダンスやクマリデパート、最近ならRingwanderungのように「エクストロメ!!」に積極的に出てくれるグループの中には、メインのシーンの中でちゃんと注目を集めている人たちも少なくないですし。

そして一方で、独自の世界観とサウンドを突き詰めて刃を尖らせていくグループもいるからワクワクは止まらないんです。方向性は違えど、どちらもがんばっている人を応援するイベントとして「エクストロメ!!」は純情派でやっていきたいですね（笑）。