あーりんは、あの頃の私を救ってくれたんです
- あやかさん
そのときは私と、その夏菜子ちゃん推しの子は気合いが入りまくってました。しおりんと、れにちゃんポジの子たちに「しおりんのここのクセを真似して!」みたいな。見に来る人たちの中に本物のモノノフさんがいるかもしれないですし。そういう細かいところを見られちゃうので。
クセ?? すごいこだわりですね。で、実際に本番で400人の前で“あーりん”になったとき、どうでしたか?
- あやかさん
……最高でしたね。見てくれた人達が「すごいここが良かったよ」「あーりんみたいだった」って言ってくれて、すごく嬉しかったです。やっぱり、あーりんが好きなんだってわかるパフォーマンスをしたいなって思ったので。それがお客さんに伝わったのがすごい嬉しかったです。ももクロちゃんが大好きで、ももクロちゃんと同じ場所にいってみたいって思ったこともあったので。サークル活動で出し切れたこと。本当に充実した日々でした。
素敵な思い出ばっかりで、こちらもジーンときました。では、そろそろお時間なんですが。佐々木彩夏さんにメッセージをお願いします。
- あやかさん
え、もう、あの……「ありがとう」って伝えたいです。もうずっと、ずーっと中学生の頃から妄想してるんですけど。いつ出会ってもいいように。伝えたいことは決まっていて。
はいはい。
- あやかさん
本当にももクロちゃんが居なかったら多分こんな楽しい人生じゃなかったと思うんですよ。それこそユニドルにも参加しなかっただろうし。あーりんを好きになったから、ももクロちゃんに影響されて、明るい性格になったと思うんです。
私、小学校時代、「ぶりっ子!」って言われていじめられてたんですよ。兄がいるので、男の子と話すことが普通だったんですけど、女の子に目をつけられちゃて……。それから、できるだけ目立たないようにしてたんです。でも中学生になって、ももクロちゃんを好きになって。あーりんが“アイドル・あーりん”っていうキャラを堂々と全面に出していて。それを見て、「ぶりっ子っていいんだ。かっこいい!」って思ったんです。……ちょっと待ってください。涙が出てきました。
涙、めっちゃこぼれてますね。
- あやかさん
……本当に救われたっていうか。「ずっと笑顔でいるのって、本当に素敵だなって」って思えて。そういう姿を見て好きになったので、私もつねに笑顔でいる人で居ようって思えたんです。一緒に居て楽しい人は、こんなにパワーが貰えるんだって。
ももクロちゃんと、あーりんと出会ってなかったら全く別の人間だったと思うので。あーりんには「ももクロちゃんになってくれた事への感謝」と「ここまで14年続けて来てくれた事への感謝」しかないです。杏果ちゃんが抜けちゃって、4人になるっていう、私達が想像する以上の大変さがあったと思うんですけど、それでもずっと辞めずにずっと続けて来てくれて。今でもずっとこうアイドルで居てくれてっていうのにもう感謝しかないです。もうなんか生きてくれてるだけで良いです。
生きていてくれるだけで! ありがとうございました。すごく気持ち伝わりました。まさか泣くとは思いませんでした。
- あやかさん
私も泣くと思いませんでした。あと、ひとついいですか?
どうぞ! 思い残すことのないように。
- あやかさん
『ゴリラパンチ』っていう曲があって、それが杏果ちゃんの曲って言われてたんです。ライブでもすごく盛り上がる曲だったんですけど、杏果ちゃんが抜けてしまった事によって、みんな「もう出来ないかな」って思ってたんですよ。この曲がかかると、会場のサイリウムが全部、杏果ちゃんの緑になるような曲だったので。
でも、10周年の東京ドームで、あーりんだけステージに上がってきて、シーンとする会場を見回して、『ゴリラパンチ』を歌い始めたんですよ。そこで……みんな大号泣でした。2018年の出来事ですけど、いまだにyoutubeを見ても泣いちゃうんです。すごい覚悟を感じたというか。私が引き継ぐぞって言う覚悟。それこそあーりんのこうなんかプロ意識じゃないですけど、すごい強さを感じて。みんなが「あーりんありがとう!」ってなっている曲なので、それはぜひ見て欲しいなって思います!!
PROFILE
推しメン 佐々木彩夏 ももいろクローバーZ
ささき・あやか
1996年6月11日生まれ、神奈川県出身。AB型。
イメージカラーはピンク。ソロコンサートも数多く行い、ライブ演出にも関わっている。
女性ファッション雑誌『LARME』のレギュラーモデルも務める。
オフィシャルホームページ
https://www.momoclo.net/撮影/武田敏将 取材・文/篠本634(shortcut)