会場入りした瞬間に号泣していました
実際に、ももクロのライブに初めて行ったのは?
- あやかさん
中3ですね。夏の日産スタジアムです。それまでDVDやyoutubeでいろんな映像を見て気持ちを高めてたんです。当時は、ももクロ好きな子が周りにあんまりいなくて。Twitterで、ももクロ専用のアカウントを作って、モノノフさん(ももクロのファンの総称)とつながるためのアカウントで。「●年生まれ・●●推し・●●在住」みたいなのをプロフィールに書いて、つながる、みたいな。そこで、夏菜子ちゃん推しの子とつながって。その子は家も近かったし、同い年だったので仲良くなって。「一緒に夏のライブに行こう!」って。
おお! はじめてのオタ友ができましたか。
- あやかさん
はい! で、日産の一週間前に原宿ではじめて会って。「参戦グッズを買おう!」って。推しカラーのブレスレッドとかサングラスとか。カラフルなスカートを買って。そのときに作ったのが、このセンスで。
あ、これ、当時作ったものなんですか。年季が入ってますもんね。約10年前のものだし、ぼろぼろですね。
- あやかさん
夏のライブなので、絶対に扇子を使う曲をやるんですよ。そのために100均で材料を集めて、好きな画像を集めて印刷して、扇子の骨に張って、みたいな。
グッときますね! これは青春の結晶ですね!
- あやかさん
これをこう振ろうと思って持っていったんです。で、オープニング映像が流れ出したので、イスにこれを置いて立ってたんですよ。そしたら夏菜子ちゃんが映像で「めっちゃ濡れるからみんな覚悟しとけよー!」って言った瞬間にバーンって水が滝の様に流れて来て。キャーって言いながら後ろ振り向いたら、一瞬でビチャビチャになって、この状態になってました。
青春の結晶がスタート同時に!!
- あやかさん
ももクロの夏のライブは濡れるのも知ってたから「まぁいいか!」って(笑)。だから、10年経ってるからぼろぼろなんじゃなくて、その瞬間ぼろぼろになったんです。でも、今こうやって見ると、中学時代の溢れ出る愛情がすごいなって思いますよ。どうにか目立たせようと、フワフワをつけたりして。
席は近かったんですか?
- あやかさん
花道からのセカンドステージがけっこう近かったんですよ。なんかストッキングをはいてるのがわかるくらいに見えて。表情もわかりました。
人間の大きさで見えたんですね。
- あやかさん
見えました! なんかずっと泣いてました。っていうか、会場に入った時点で涙が止まらなくて。お母さんに電話しました。中学生だったんで、ライブに行く交通費も、チケット代もお母さんに払ってもらったし、ファンクラブの会費もお父さんに出してもらってたので、電話口で泣きながら、ありがとうありがとうって。
めちゃめちゃ良い子ですね(笑)。
- あやかさん
まだ誰も登場してないのに、会場の作りを見て、モノノフさんがバーーっていっぱいいて。その光景に号泣してましたね。ライブが始まって泣いて。近くに来たのを見たら、逆に実感がなくて。「どういうこと?」「なんで同じ場所にいるの?」「存在するんだ?」って。そんな気持ちになったり、バラードとかよりも、笑顔で歌ってるほうが、さらに涙が止まんなくて。「みんな、本当に楽しんでライブをやってるんだ」っていうのが伝わってきて。
お客さんとの距離感も、映像で見るのと実際に見るとでは全然違くて。一人一人を見て、ファンサして、それこそ水全員にかけるとか。小っちゃい子が居たらなるべく近づいてあげたりとか。なんかそういうのも見れて良かったなって。好きで良かったってずっと思って泣いてました。
素敵な初参戦でしたね。そこから、ずっと通い続けて。
- あやかさん
そうですね。通い続けるたびに、モノノフさんの素敵さにも感動します。モノノフさんて、良い人が多いんですよ。みなさん純粋な気持ちで応援したいって思ってるから、マナーも良いし、モノノフさん同士も仲がいいんです。そういうことも含めて「また会場に行きたいな」って思えるんですよね。
例えば、ライブ会場に入ったら、まず隣の人と挨拶をするっていう文化があったり。夏のライブだったら、塩飴をまわりの人に配ったり。グッズとか自作グッズを配布してくれる人もいて。「配布ノフ」っていうんですけど、「●●のライブを記念してグッズを作りました。よかったらもらってください!」みたいな。
すごい。優しい文化ですね。
- あやかさん
他にも、ライブで上からとんでくる桜吹雪とかあるじゃないですか。そういうのを拾えるのはアリーナ席の人たちだけなんですけど、すぐにみんな拾って、スタンド席に回してくれるんですよ。「取れてない人は、1つ取ったら後ろに回してください!」って。他のライブだったら、特効の銀テープなんて取り合いになったりもするのに。本当に平和で大好きな空間ですね。