人間、本当にイヤがってたら相手の目を見ないんです
- きっか
あ、でも、アイドルの中には、私に寄ってくる子もいたりするんですよね。
きっかさん、女性にもモテるんですね。じゃあ、男脳のままでいいですから、アイドルの子を口説くつもりでアドバイスをください。
- きっか
そういうときに私がやるのが、あえて冷めたくするっていうのもありますね。そうすると、むしろドンドン寄ってくるっていうケースもあるんですよ。ほら、「押して、押して、押して」みたいなのあるじゃないですか。あれです。
「押してもダメなら引いてみな」ですか?
- きっか
それです。恋の駆け引きですよ。本当にイヤなわけじゃないなら、そうやって引くのも大事ですよ。本当にイヤがってたら、人間って相手の目を見ないですから。彼女さんもシキバさんのことイヤなわけじゃないと思いますから。目とか見てるでしょうし。
なるほど。じゃあ、シキバさんも、ちょっと素っ気ない感じを出した方がいいってことですね。
- きっか
ですかね。まぁ、うまくいくかはわからないですけど。で、もしうまく行って、近づいてきたら、一気にガバッ!! ですよ。
ガバッ!!?? 早すぎませんか??
- きっか
ダメですかね。
多分、以前、シキバさんもガバッ! っていったんですよ。で、そのときに彼女が震えていたのを知ったんだと思うんですよね。
- きっか
たしかに! じゃあ、自分も一緒に震えればいいんですよ。そうすると、震えと震えのエネルギーがお互いを消しあって、振動が無くなるわけです!
それは、力学的な話ですか?
- きっか
はい!(キッパリ)
そうなんですね。てっきり、自分も震えて、彼女に「あ、彼も震えてる。彼も不安なのに頑張ってくれてるんだ」って思わせる、って作戦かと思いましたよ。
- きっか
それです! それでした! そう、そういうことです!(キッパリ)弟扱いしてた彼が頑張ってくれてる、って! 女子的にはキュンとしますよ、多分!
力学的にエネルギーがお互いを打ち消しあって、みたいな話じゃないんですね。
- きっか
違います(キッパリ)。
なるほど。
- きっか
あ、あと、『全裸監督』って見ました? Netflixの。
突然? まぁ、見ましたけど。
- きっか
あれ見てると、めっちゃ興奮しません?
何の話ですか?
- きっか
だから、そういうのを、ふたりで見るんですよ。別に『全裸監督』じゃなくてもいいんですけど、興奮するシーンのある恋愛映画もあるじゃないですか。そういうものを一緒に見るんですよ。
人生って環境で大きく変わるじゃないですか。好きな人と、そういう映画をベッドでお酒を飲みながら見ればいいんです。そうすれば、そういうイチャイチャモードになっていくんで。ほら、テレビでカレーを食べてるシーン見たら、カレーが食べたくなるじゃないですか。
最後のカレーの例だけが、異常なくらい説得力抜群ですね。つまりシキバさんには「気分が盛り上がる映画をお酒を飲みながら見ろ」「で、ガバって行って、相手が震えてたら自分も震えろ!」ってことですね。
- きっか
ですね。幸せになってほしいものです。
PROFILE
吉川友
きっかわ・ゆう
茨城県出身。ハロー! プロジェクトの研修過程を経て、2011年『きっかけはYOU!』でソロデビュー。 抜群の歌唱力とユーモア溢れる巧みなトークで、アイドル界で唯一無二の存在と呼ばれている。
オフィシャルホームページ
http://www.kikkawayou.com/撮影/武田敏将 取材・文/篠本634