ワクワクする未来が見えてきた
Finallyになった当時、実は、グループとして重たすぎて分厚すぎる壁に激突しました。噂で聞いていた方もいるかもしれませんが、事務所を抜け、セルフプロデュースとして活動を始めた私たちは、アイドル運営の一部の方々の中で問題視されてしまい、活動開始当初は「Finally対バンNG」の嵐でした。
そんな中でも、「そんなこと気にしないよ」と言ってくださるイベンターさんや「Finallyさんのライブが好きだから、そんなことは関係ないです」と言ってくださる関係者さんがいて、そういう方々のおかげで、ギリギリでも出演させていただけるイベントがありました。
セルフプロデュースは、私たち自身の人生を後悔なく生きるために自分たちで選んだ道でした。でも、それが当時はこの業界の誰かにとってのタブーで不快なことだったのだとしたら、この業界で活動させてもらっている以上、自分たちで選んだ道で生まれたものから逃げずに、ちゃんと1つ1つに向き合わなければいけない。対バンライブの裏では色んな方へ6人でお詫びに会場を回りました。
そんなことを繰り返しているうちに、気付けば、あれだけ分厚かった壁はなくなっていました。その経験を通して、私たちは「逃げないこと」の大切さを学びました。

遠征は夜行バスに乗り込んで、朝方到着して、漫画喫茶で浮腫んだ脚を少しでもほぐしてからライブ。ライブ後はどうしてもケープでカチカチな髪の毛をほどきたくて漫画喫茶でシャワーだけ浴び、乾かす時間もなくタオルを頭にターバン巻きにして帰りの夜行バスに乗り込んだこともありました(笑)。
バンドさんに対バンを申し込む為に、名刺・フライヤー・QRコードを読み込めば楽曲がすぐ聴けるミュージックカードを持ってサーキットイベントや打ち上げに参加して、挨拶回りもしました。
「もう一度セルフの頃に戻るとなると?」と思えば少し参っちゃうけど、絶対的に経験すべき時間だったしアイドルが存在できている裏での苦労や努力をアイドル本人が経験や把握しておくのは大切どころか強みといえるものになると思います。
セルフプロデュースで活動していると業務的な苦労はもちろんありますが、そんなことより自分を客観視できないし、好みだって6通り。何より規模を大きくするために頑張っているのに、規模を大きくしようとすると事務所“無所属”アイドルの持っている力は組織的に弱い。
分かりやすい例をあげると、借りられるライブハウスの規模に限界がある。3年間でできることや叶えてきたことが増えていく一方で、自分たちじゃできないことが明確になってきて悩み始めていました。

そんな時、楽曲提供してくださっていた元ミオヤマザキのタカさんが行き詰まっている私たちに気付いてくれて、「セルフを続けるとしても、一度マネージメント目線の話を聞いてみたら?」と提案してくれました。そこで紹介してくださったのが、タカさんが信用しているミオヤマザキのマネージャーをしていた方でした。
後日、事務所に話を聞きに行かせていただいて「あれしたいね、これしたいね」と、行き詰まって悩んでいたことなんて忘れたかのように夢を語ることができ、またワクワクする未来が見えてきて、未来がまだまだ長い気がして。2024 年、私たちは事務所に所属することを決めました。
Finallyを始めた時、事務所所属を決めた時、「根拠」も「絶対」も存在しなくたってワクワクする感情やピンとくる感覚って、きっと大きな決断をする時には1番大事なことなのかもしれない。
そして、地下アイドルでよくありがちな"何度もグループを変える"を繰り返すということ。上京してからは4グループ。育成スクールの頃は3〜5グループ。どれをカウントすべきなのかわからないほど様々なグループのメンバーとして転々としてきました。
XのTLには今もアイドルさんの卒業や加入の話が日々たくさん流れてきます。きっと、長続きしないわけではなく、夢や目標が明確にあるからこそ自分で人生を模索しながら向き合ってた証拠なんだと思います。

私も、Finallyのみんなも、自分の道を自分で選んでメジャーデビューに辿り着きました。
もちろんまだまだここから!
だけど、一旦。
ここまで1人も挫けず諦めず逃げずにいてくれて、
ありがとう6人!!!!
PROFILE
Rinka(Finally)
りんか
7月29日生まれ、岐阜県出身。149cm。RED担当。リードボーカル。
動物が好きすぎる人。
オフィシャルホームページ
https://www.finally-official.com/文・写真/Rinka(Finally)
