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【マンスリーアイドルコラム No.082】ラフ×ラフ 吉村萌南 #1「研究①アイドルの理想と現実」(7月水曜担当・全4回)

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ガラスガールNEXTでお送りする、毎月さまざまなアイドルが登場しフリーダムに執筆する「マンスリーアイドルコラム」。

2026年7月水曜を担当するのは、ラフ×ラフの吉村萌南(もなみ)!

コラムは今月8日、15日、22日、29日の全4回配信。

テーマは、彼女が大学院で行なっている、アイドル研究の発表です!

なお、火〜金曜それぞれ初週はガラスガールNEXTに未加入の読者も閲覧可能。このコラムが気になったら、来週以降はぜひ、ガラスガールNEXTへご加入を。

「ファン心理」を研究するアイドルが語る「アイドル論」

ごきげんよう!!!

 7月水曜日のマンスリーコラムを担当します。吉村萌南です。佐久間宣行さんプロデュースのアイドルグループ、「ラフ×ラフ」で活動しています。プロデューサーが佐久間さんということもあってバラエティに一生懸命なグループで、個人的には企画でカクテル作らせてもらったり、MV制作したり、とにかく自由度の高いグループです。アイドルという枠にとどまらずメンバー各々が好きなことに挑戦しています!ぜひYouTubeもチェックしてみてください!

Youtube URL: https://www.youtube.com/@roughlaugh_official

ちなみにこのオレンジで明らかにちっこいのが私です! ライブで見つけてくださったら爆レス送ります!

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 こんなフォルムなので若く見られたりすることも多いのですが、実は現役の大学院生でもあります。今年で修士課程修了予定なので修論にひぃひぃしている時期です(笑)。

 大学院に通っているというと第一声「すごい!」と言っていただくこともあるのですが、私自身これまでに何か業績を残したわけでもないので正直誇れるものはないです。ただどれだけアイドル多様化の時代と言いましても「アイドル×大学院生」は実際かなり希少種で、それを許容して支えてくださる方がいないと成立するのは難しいものだなという自覚もあります。アイドルをやりながら大学院にまで行ってしまった人が行き着く思考というものを少し提供できればなと思います。

■大学院にまで行って何をするのさ

 ひとことで言うと、「ファン心理」の研究をしています。アイドル本人がこの話題深掘ると引かれるかなと思って今まで具体的な話してこなかったのですが、せっかくなのでこの機会にじっくり話そうかなと思います。4回にわたってお送りするコラムは「ファン心理」を研究するアイドルが語る「アイドル論」になる予定です。ラフ×ラフとして活動して4年目、実際にアイドルになって感じた経験ベースの話、アイドルになる前ファンとして思っていたこと、そして院生らしくそれらを理論にあてはめたときに見えてくるものは何か、私だからこそ言える視点を大切に、1か月ばかりこのコラムと向き合ってみようと思います。

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■アイドルの理想と現実

 記念すべき第1回目のコラムのテーマは「アイドルの理想と現実」です。1回目から重いですかね(笑)。今後もちろん私が研究している「ファン心理」というものについても話していけたらと思うのですが、まだあんまりよくわからないアイドルに「ファンとはこういうものだ!」とか断定されても嫌だと思うので、恐縮ですがまずは私の話をさせてください。アイドルが書くコラムというよりかは、アイドルになった女の子の「綴り」を読む感じで、あたたかい親目線(?)で見てもらえたら読みやすいのかなと思います(図々しくてごめんなさい!)。

 今回テーマを大きく2つの軸に分けて話そうかなと思います。一つ目は、私がファンだった時期からアイドルになった今の「過去」から「現在」の縦軸で見る「アイドルの理想と現実」、二つ目は、「アイドル」と「学生」を並列させて生きる私を横軸で見る「アイドルの理想と現実」についてです。

■私の原点-AKB48-

 アイドルを好きになったのはAKB48がきっかけでした。ちょうど『恋するフォーチュンクッキー』が流行った頃からどっぷりAKBにハマり始めました。特にさや姉(元NMB48・山本彩さん)が大好きで、歌もダンスもギターもバラエティも、なんでも器用にこなす姿に憧れていました。最初はただのファンだったけれど、いつの日か「さや姉と同じステージに立ちたい!」そう思い始めたのが、アイドルを目指すきっかけでした。

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■オーディションを受けてみよう

 物は試し。初めて受けたオーディションは「第2回AKB48グループドラフト会議」でした。結果は候補者オーディション最終審査落ち。合格まではいかなかったものの思ったよりトントン拍子に進んでしまったんですね。今までにない高揚感を抱いたのを覚えています。でもその後オーディション会場で会った子たちが、メディアに出て活躍していく姿は本当に羨ましくて、私もあと一歩のところだったと思えてしまうことが余計につらかったです。

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■アイドルはパッパラパー?

 初めてのオーディションでいいところまで進んだ私は「次こそ受かっちゃうんじゃない?」と完全に浮かれていました。それに私、歌って踊るのも好きだし、「もしかして割とアイドル適性あるんじゃない……?」と思ったり。バラエティでみんなでゲームして戦ったりするのも楽しそうだし、食リポで毎日美味しいもの食べていて、ニコニコしていたらちやほやされて、あんなに楽しそうな仕事他にないって思いました。言葉を選ばずに言うと、アイドルってパッパラパーでもうまくやっていけるんじゃないかって。アイドルってその子の能力とかスキルより、個々のキャラクターが愛されるところがあるから、アイドルになる切符さえ掴めればその後は楽勝!なんて思っていましたね。今思えば私の頭がパッパラパーなだけだったんですけどね。

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オーディション落ち歴

 みてください。このオーディション歴。タイミング合わず泣く泣く辞退したものもあって、ラフ×ラフに出会うまで合計17のアイドルオーディションを受けていました。次こそ受かっちゃうんじゃない?と言っていた2回目のオーディションで書類落ちっていうのもかなり残酷な現実ですよね(笑)。

■縦軸でみる「アイドルの理想と現実」

 アイドルになった今思うのは、「私が思い描いていたような煌びやかな世界は本当にある。だけど、アイドルになる前は想像もしていなかった壁が数えきれないくらいある」。これが私の答えです。歌って踊れるステージが用意されていて、ファンの方が見に来てくださって、私が手を振れば笑顔になってくれる人がいる。可愛い衣装を着てキラキラの照明を浴びて、それはもう最高というか、何にも代えがたい経験です。

■盲点は「タスクの多さ」

 あのキラキラした世界の裏にはアイドルの汗と涙が詰まっています。たとえあなたの推しがどんなに能天気に見えても、あるいは何でもそつなくこなす器用さんでも、何気ない努力の積み重ねがたくさんあるということを伝えたいです。

 たとえば「歌って、踊る」、アイドルにとって基礎中の基礎だけれど、想像以上に大変です。カラオケとは訳が違くて、体力がものすごく必要だし、好き勝手踊っていいわけじゃない、メンバーと息を合わせなければいけない、手の角度ひとつ、わずかなタイミングの違い、全部修正していきます。もちろん好きな場所で踊っていいわけではなくて、バミリといったステージ上の番号を覚えながらフォーメーションにつきます。常に脳内で駆け巡る歌詞と並行して自分が次につく番号の位置を唱えながら移動します。ステージサイズが違えばその番号も覚え直し。アウトロ(曲の終わり)が流れてくる頃には、セトリ(セットリスト)を思い出して次の曲の位置につく準備をします。その中で自分のこだわりとかを残しつつ、ファンサを送って見つけてもらう。普段こんな意識的には行っていないけれど、書き出してみると結構なマルチタスクをしているなと思うのです。

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 バラエティなんて本当に難しいです。ラフ×ラフは公式のYouTubeチャンネルがあってほぼ毎月収録があります。私は今はバラエティが好きな方なんですけど、最初の頃は収録で結果が残せず毎回家で涙……。という感じでした。あ、これは佐久間さんが鬼スパルタというわけではないですよ。自分の不甲斐なさにですね。

 「バラエティなんてただクイズなりトークなり楽しくやればいい、楽勝じゃん!」そう思っていたのに、いざやってみると面白いことを言えなくてへこむし、発言のタイミング、本音ベースでどこまで伝えるかも悩みます。あれ言えばよかった、言わなければよかったなんて日常茶飯事で、その判断をバラエティの流れも汲み取りながらやる、未だに慣れないです(笑)。意外とカメラの前で自分らしく素でいることが一番難しいんですよね。力んじゃうし、自分が思ってないことまで言っちゃう日もあったり。でも100発に1回くらいヒットしたりすることがあるからこの快感から抜け出せないんですよね。

 アイドルの「現実」は思っていたより、パッパラパーではできなくて、考えることがたくさんあります。でもひとつひとつのお仕事が簡単にはいかないからこそやりがいがあるしプロフェッショナルなお仕事だと思います。アイドルっぽいことは誰にでもできるかもしれないけれど、実際のアイドルのお仕事は素人がすぐ真似してできるようなものではないです。キラキラした世界を見せ続けてくれてきたアイドルたちには本当に尊敬の念しかないですね。