「推しが好きって言ってくれた嬉しさから、ジャンピング土下座になってしまって……」 美・女オタインタビュー007 （1つ足りない賽は投げられた・望月さあやちゃん推し）

そうなんです。で、そのあと約2年間、さあやちゃんはアイドルやってなくて。舞台だけやってたんですよ。でも、コロナだったから感想も直接言えないし、舞台だけ見て帰る、みたいな。しかもアンサンブル（役名がない役をしたり、ダンスなどで舞台を盛り上げるキャストのこと）だったりもして。出番が30秒ってこともあるんですよ。

そうですね。何回も行ってるから「そろそろあっちから来る！」っていうのもわかるんですよ。「見逃さないぞ！」って。で、出てきて動いてるところを見るだけで幸せでしたね。７０００円とか払って。そんな2年間でした。

でも友達にも言われました。2年間、ずっとさあやちゃんが好きって言ってたら、「さあやばっかり待っててもしょうがないよ！」って。私、本当に会えなかったから、なんか病んじゃってて。「待っててもしょうがないから！　現場行こう！」って、他の現場に連れてかれたんですけど……。さあやちゃんより顔もパフォーマンスもいいアイドルなんていないんですよ！　だから現場行けば行くほど、「やっぱりさあやちゃんしか無理」って現実を知って。だから、もう辛い２年間でした。

たしかに……。解散してから３ヶ月ぐらいは、本当にSNSからもいなくなっちゃったんで。本当にやばかったです。恋愛とかよりも病んじゃって。頭の中に、さあやばっかりで。何をしていても、さあや、さあや……。

…そうだったんですよ。変な宗教よりもヤバかったと思います。写真に話しかけてたし。しかも答えてくれてたし。

いや、今はわかってますよ。脳内で勝手に答えてるみたいにして。会いたかったんで。どうしても。

え？　可愛かったです。

単純な会話を繰り返してました。「あぁ、会いたいよ」「私も会いたいよ」みたいな。あとは、脳内に今まで重ねてきた会話の記憶があるので、それを思い出したりして泣いてましたね。泣いた思い出といえば、私が高３で「大学受験で数ヶ月間、現場来れなくなる」って伝えに行ったライブで大泣きして。さあやちゃんもそれ聞いて大泣きしちゃうみたいな感じもありました。

寂しくて。さあやちゃんは、メンバーに慰められてて。で、私は、お姉さんのオタクに「大丈夫だよ！」って慰められててみたいな。最年少だったんで、ふたりとも現場で。で、それから受験も受かって。すごく喜んでくれて……。そういうことを思いだしたりしてました。

そう、しかもアストロの最後って、オンラインライブだったんですよ。その前の有観客ライブのときは、「これが最後です」なんて話もなかったので、心の準備もできないまま「オンラインで解散です。最後の特典会もありません」って感じだったんですよ。最後にスパッとお別れができたら良かったのかもしれないですけど。かなりキツくて。引きずっちゃいましたね。

アストロのオタク友達と、カラオケボックスでみんなで見ました。全員泣いてましたね。最後のコールをカラオケで。本当に辛かったです。