推しからもらった直筆の手紙
ライブの他に、特典会での印象的な出来事はありますか?
- 針井
私は、特典会というものに通い出したのがタスクからで。最初は何を話したらいいか、どう接すればいいかわからなかったから「楽しかったです」くらいしか言えなかった。
あるあるですね。
- 針井
それで、ある時いつも以上にライブが楽しくて、それを白岡さんに伝えたらめちゃくちゃ喜んでくれて話が弾んで。楽しく会話するには「ライブを褒めればいいんだ」と思ったんです。
テクニックを見つけたんですね。
- 針井
でも、次のライブで「今日のライブも楽しかった」と言ったら、本人はその日のライブに納得いっていなかったのか、こちらも前回ほどのテンションで話してなかったので、反応は薄かったですね(笑)。「これ言っておけば喜ぶのかな?」というのが見透かされていた気がして反省しました。
歌やダンスのどこが良かったとか、褒めるなら具体的に言った方がいいんでしょうか?
- 針井
それはあるのかなと思います。
- トーマス
それでも、初めて特典会に参加する人やシャイな人は、やっぱり「今日のライブ良かったよ」って言っちゃいますよね。
- 針井
ただ、僕はずっと何回も行っているのにいつも同じことを言うのも良くないかなと思って。
- ふたり
ああ〜。
- 針井
だから、今日はどこが良かったとか、どういう感情になったかはできるだけ伝えるようにして、会話の仕方を少しずつ学んでいきました。
推しとともに針井さんも成長していったんですね(笑)。
- 針井
そうです(笑)。
- トーマス
僕、愛来の歌がイマイチだったなと思ったら、本人に「今日の歌、自分で何点だったと思う?」って聞いちゃう。
- 針井
こわい……。
指導者とか上司の指摘の仕方ですね(笑)。それでも愛来さんとの関係が保たれているのがすごいです。たつなりさんは特典会エピソードありますか?
- たつなり
僕は、それこそパフォーマンスを細かいところまで見て、「ここの歌い方が良かった」とか、具体的に話すようにしています。でも、ある時、いつも通りのパフォーマンスだなと思って細かく言わなかったことがあって。そうしたら藤田さんから「今日は何も思わなかった?」と言われて。藤田さんは僕が細かくステージを見ていることを知っているから、「目が合うと安心するし、おかげで頑張れているよ」って言ってくれたんです。
推しが自分のことを見てくれているなんて最高じゃないですか。
- たつなり
それで、今日、推しからもらった手紙を持ってきました。以前、推しへ手紙を書くと、推しからも返事の手紙をもらえるという特典会があったんです。
- 針井
へえ〜。
- トーマス
いいなあ〜。
- たつなり
これです。便箋に4枚、封筒に入れて渡してくれました。
おお〜。結構たっぷり書かれていますね。一番感動したページはありますか?
- たつなり
最後の一枚です。
- 針井
すごい! ちゃんと直筆で綺麗に書いてくれている。
なんですか、この愛あるメッセージは……。会話調だし、読んでてキュンとします(手紙だからこそ言えることがあるため、中身は割愛)。
- トーマス
愛理ちゃん、たつなりさんをすごく大切に思っていて。たつなりさんが毎回ライブ見ていないとパフォーマンス力、発揮できないんじゃない?
- たつなり
そんなことないですよ(笑)。
- トーマス
読んで泣いた?
- たつなり
泣いてはないですが、決意というか、ここまで思ってくれる推しに対して恥ずかしい行動はできないなと思いました。
身が引き締まる思いですね。
- たつなり
余談ですが、この手紙を受け取る日、別の現場が予定より延びて時間が間に合わなさそうだったので、他のオタクにできれば代理で受け取ってほしいと伝えていたんです。それで、運営はOKだったけど、藤田さんが「本人じゃないと絶対に渡したくないし、ライブを回してきて代理頼むようなヤツだったらコレ燃やすから受け取りに来るように言っとけ」みたいなことを言ったらしくて(笑)。その日はギリギリ間に合わず……後日受け取りました。
- トーマス
おお〜。愛理ちゃん、男前。
- 針井
いい人だ。
- たつなり
万人に対して愛が深い人です。