元々、ロックは苦手だったんです
ステージではどういったことを大事にしていますか?
- 華希
「本音でその時の感情をライブにのせてファンの方に届ける」。そこは大事にしています。あとは、華がとっても家族だったり周りの人に愛をもって育ててもらっているので、私も自分が持っているものでみんなを包み込みたいです。
「本音でその時の感情をライブにのせる」は、カイジューバイミーのパフォーマンスを見ていて納得です。感情が昂っているし、身を削っているというか死に物狂いで歌って踊っている。でも、最後はステージ上での挨拶や特典会で笑顔を見せてくれるのが救いなのかなと思いました。
- 華希
ありがとうございます! ほかの方にも「こんなやり方してたら長く続かない」って心配されることがよくあります(笑)。
刹那的ですね。
- 華希
カイジューバイミーのメンバーは、私も含め、「長く続ける」とか「有名になるために」とかではなく、「その日の私達の命を、目の前のステージに全部置いてくる」という気持ちでステージに立っていて。だからこそ、「もうどうなってもいいや」って思えるんです。そうやってたまたま生きてきた今日が繰り返されて今のカイジューバイミーがあります。
そんなカイジューバイミーに入るきっかけは何だったんですか?
- 華希
プロデューサーさんの作る曲で好きな曲があったんです。それは穏やかな曲。それがあったからオーディションを受けたんですけど、受かってからグループの楽曲をいただいた時に、違和感を感じました(笑)。
違和感とは?
- 華希
私、元々はロックって大きい音とか怒鳴っている感じがして怖くて、苦手だったんです。だから、穏やかな曲かと思ったら、苦手なロックの音で……。あと、小学生の頃から10年以上ダンサーとして活動をしていて、ロックのノリに合わせて踊るのは初めてで。最初、プロデューサーさんからは、「そんなのダンスじゃない」って言われて。「何この人?」って思って、母に「初めて華のダンスを否定する人が出てきた!」って報告しました。
悪戦苦闘したんですね。
- 華希
はい。今でもロックって、何かは分かっていないんですけど、でもジャンルとかそういうのじゃなくて、いつも華のそばにいてくれる存在に感じてます。