INTERVIEW

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クラウドファンディングで833万円を集めた大野真依に聞く。TikTokで勝ち抜くためには?

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TikTokで重要なのは「可愛いね」だけで終わらない動画

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ちなみに、TikTokって、今、多くのアイドルが手を出しているジャンルですよね。でも、みんなどうやれば数字が増やせるかって、けっこう模索してると思うんですよ。

  • 大野

    そう思います。でも、TikTokって、ライバルがすごく多いんですよね。正直、TikTokの中ではアイドルさんはむしろ一部で、モデルさんから、普通の女の子まで、すべてがライバルで、その中から勝ち抜かないといけないんですよね。それが大変だなっていつも思います。

そうですよね。可愛い子はたくさんいますし。

  • 大野

    はい。スタッフさんともよく話してるんですけど、「ビジュアルにプラス1がないと埋もれちゃうよね」って。私の場合は、「ドラムをアピールしよう」っていうのがプラス1になっていると思うんですけど。あとは、「お姉さんっぽい」とか「セクシーさ」とかですかね? 自分で言うのは恥ずかしいですけど(笑)。

いや、セクシーなお姉さんで間違いないと思います。

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  • 大野

    ありがとうございます(笑)。でも、自分がアピールしたい部分を出せるのがいいなって思います。ドラムでも、セクシーな部分でも。YouTubeと違って、面白い企画とか、ちゃんとオチがあるとかが必要ないから、わかりやすく自分の見せたい部分を簡単に出せるから。手軽に自分を売り込めるツールなのがすごいなって思います。

でも、真依さんのTikTokって、「セクシー」と言っても、アピールしすぎてないというか。ただ画面を見つめてるだけなのに溢れ出てるというか。

  • 大野

    そうですね。中には、水着姿で跳んでる方とかもいらっしゃるんですけど、「こういうのは、私にはできないな……」って思うんですよね。それに自分のキャラに合ってないんじゃないかなって。そういうことは、スタッフさんといろいろ話したりしますね。

「キャラに合ってないことはやらない」っていうスタイルで。

  • 大野

    自分ひとりだと、客観的に見えないんですよね。だから、最初は普通によくある動画を撮ってみたんですけど、そんなに伸びなくて。でも、いろいろ話し合っている中で、「君には、こういう感じが求められてるんじゃないかな」っていう指摘していただいて。そういう視点は本当に参考になるんです。ひとりで「なんで、この動画は伸びないんだろう?」って考えていても限界はあるので。

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コメントとかの意見も参考にされるんですか?

  • 大野

    しますね。コメントは、やっぱり重要で。伸びてない動画のコメントって、みなさん「可愛いね」っていう言葉ばっかりなんですよ。「可愛い」は嬉しいんですけど、それって無難なコメントとも言えるんですよね。良い動画って、「可愛い」以外にもいろいろなコメントが付くんですよ。それって、「可愛い」だけじゃなくて、他のことも書き込みたくなってるってことで。要素を多くするのはポイントだと思います。

要素ですか。

  • 大野

    すごく些細なものでもいいんです。例えば、何か食べるとか。海の前で撮った動画があるんですけど、「可愛い」にもバリエーションが出てくるっていうか。

たしかにコメントを見てみると「肌の透明感と海の透明感がすごい」とか、「こんなに天気が良くて日差しがあっても綺麗なんて、本当に綺麗なんだな」とか、いろいろなバリエーションの「可愛い」の表現がありますね。足湯に入ってる動画も、「お湯が綺麗になりました」とか、「お湯に入る前、コート脱いだ瞬間の表情が、絶対失敗しない女医の顔だ」と、いろいろなコメントがありますね。

  • 大野

    そうですね(笑)。TikTokって、いろんな動画を続けて見ちゃうんですけど、それを立ち止まってまでコメントを書いてくれるわけで。本当に引っかからないと書いてくれないですからね。その中で「可愛い」で終わらないコメントがある動画は、良い動画なのかなって。そういう動画は、いろいろなヒントがあると思いますね。

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