最後に登場するマンガ好きアイドルは、アキシブprojectの最年少・新居歩美。
PROFILE
新居歩美
にい・あゆみ 2003年6月28日生まれ(18歳)
香川県出身、O型、身長148cm
アキシブprojectの最年少メンバー。グループの現体制終了にともない今夏で卒業予定。
7月17日(日)、神奈川・横浜ランドマークホールにて「アキシブproject 新居歩美 生誕祭」を開催予定。
オフィシャルホームページ
https://akishibup.net/ダンスの熱量に圧倒されてアドレナリンが出まくります
新居歩美の推しマンガその1『ボールルームへようこそ』
(竹内友/講談社)
何の目標も見いだせず、無為な日々を過ごしていた平凡な中学生・富士田多々良がある日出会ったのは社交ダンス。多々良は同じ学校に通う女子ダンサーや、そのパートナーであるライバルに触発されながら、ダンススポーツに青春をかけていく。
Q.このマンガとの出会いや、推せる理由は?
「母が『このマンガがすごい!2013』を見てこのマンガにハマり、それがきっかけで私も読み始めました。他人の言葉では理解できない超感覚な社交ダンスの世界ですが、竹内先生のずば抜けた躍動感のある圧倒的な画力やその感情表現から、その超感覚がダイレクトに伝わってきて。背中がゾクゾクしました。
読んでいると主人公たちのダンスの熱量に圧倒されて、高揚感でアドレナリンが出まくります」
Q.このマンガに出てくる好きな名言は?
“見ろ、俺を見ろ!”
「社交ダンス大会のダンサー全員から発せられた、ほとばしる熱い思いを感じる表現です。アイドルのパフォーマンス、ライブと通ずる言葉です」
Q.このマンガで一番好きなシーンは?
「衝突を繰り返しながら、ふたりのダンスを模索してきた多々良と千夏ペアが、関係性の崩壊寸前でついに息を合わせて驚きの進化を見せるシーンです。それまでの苦悩ぶりとは対象的に進化した美しいダンスの迫力は、カタルシスを感じる鳥肌モノでした」
腹をくくれる気持ちにさせてくれます
新居歩美の推しマンガその2『進撃の巨人』
(諫山創/講談社)
圧倒的な力を持つ巨人と、それに抗う人間たちの戦いを描いたダークファンタジー。メディアミックス展開も多く、海外にも読者が多い超人気作品。
Q.このマンガとの出会いや、推せる理由は?
「TVシリーズをきっかけに原作を読みました。『進撃の巨人』は、なんといっても第1話から最終話まで散りばめられている謎解きや伏線回収がすごいです。謎が解き明かされるにつれて、ひとつの場面が想像の斜め上の意味を持っていたことがわかっていくんですが、それに何度脳天を撃ち抜かれたことか……。
衝撃的なストーリーに心臓を鷲掴みにされる作品なので、現実世界からトリップしたいときに読んでほしいです」
Q.このマンガに出てくる好きな名言は?
“だから……まあせいぜい……悔いが残らない方を自分で選べ”
「どんなに最善を尽くしても、その結果は誰にもわからないのが現実。『人生は選択の連続なんだ』と、腹をくくれる気持ちにさせてくれるリヴァイのセリフです。アイドルになるため、高2でひとり上京する決心をしたときも、この言葉が背中を押してくれました」
Q.このマンガで一番好きなシーンは?
「終盤でついに発動された“地ならし”のシーンです。絶望しかない人類の終末を俯瞰的な目線で緻密に描き、また、主人公・エレンが以前助けた子どもの理不尽すぎる最期をリアルに描き切った諫山先生に脱帽です」
夢を追い続ける私の背中をいつも押してくれます
新居歩美の推しマンガその3『宇宙兄弟』
(小山宙哉/講談社)
幼少期に星空を眺めながら約束を交わした兄・ムッタと弟・ヒビトの物語。ふたりの約束通り宇宙飛行士となった弟からの1通のメールで、会社をクビになった兄は再び宇宙を目指し始める。
Q.このマンガとの出会いや、推せる理由は?
「母は星や宇宙が好きなんですが、この作品もそんな母が読んでいたことがきっかけで読みました。
舞台は宇宙ですが、読んだあとには『人のぬくもり』や日々の生活で忘れていた『何か』を思い出させてくれます。ひとりひとりが魅力的な登場人物たちがいて、心に響くたくさんの名言があって。“アイドルとしてもっと有名になる”という夢を追い続けている私の背中を、いつもそっと押してくれます」
Q.このマンガに出てくる好きな名言は?
“そんなつもりはなくても……人はね、誰かに生きる勇気を与えるために生きているのよ。誰かに勇気をもらいながら”
天文学者・シャロンが幼少期のムッタに言ったセリフです。私も家族や友人、応援してくれる人たちと、そんな関係でありたいと感じました」
Q.このマンガで一番好きなシーンは?
「難病“ALS”と闘いながら、生きる意味に迷うシャロンに対して、ムッタが『最後は必ず生きることを選んでよ。生きててほしいんだよ』と、車椅子ごと抱きしめるシーン。人から人へ伝わっていく、そのぬくもりに感動しました」
3人のアイドルが思い思いに語ってくれた“推しマンガ”、いかがでしたか? 読んだことがない作品があったアイドルファンは、ぜひ手にとって彼女たちのルーツを感じてみてほしい。
取材・文/アオキユウ(short cut)