INTERVIEW

INTERVIEW

映画『IDOL NEVER DiES』製作総指揮ギュウゾウ、井口監督、ブラジル、工藤菫が対談「コロナ禍で頑張ってきた現役アイドルと新人アイドルでは感想が違う」

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アクションシーンは血飛沫を控えめに

ブラジルさんと工藤さん、それぞれ見どころやお気に入りのシーンを教えてください。

  • ブラジル

    ダンスのシーンがとくに楽しかったです。私は3回踊るシーンがあって。ソロで踊ったときは感情を解放できた感じがあって、アイちゃん(中川美優)と踊るシーンはすごく天気がいい中で芝生で裸足で踊れて気持ちが良かった。ラストの「イブニングローリー」5人で踊るときは清々しくて前向きな気持ちを持って踊ることができて楽しかったです。

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画像提供:ギュウ農シネマ
  • 工藤菫

    私のお気に入りは、メグ役の桃果さんが私が着ているTシャツのお腹部分から顔を出してくる、ちょっと変わったシーン。

  • 井口監督

    ど根性ガエルのひろしとピョン吉のようなシーンです。

  • 工藤菫

    そのシーンの挿入歌(RYUTist『心配性』)が内容とリンクして感情移入できるし、そこから切り替わってアクションシーンに向かうあの一連の流れが好きです。アクションシーンもすごくかっこよく撮ってくださって、そこだけ自分を褒めてあげたい(笑)。

アクションシーンといえば、井口監督の代表作『片腕マシンガール』の血飛沫いっぱいの過激なシーンとは違い、だいぶマイルドに仕上がっていました。やろうと思えばもっと過激にできましたか?

  • 井口監督

    『片腕マシンガール』は15年前。血飛沫を1カット撮影するのに2時間くらいかかるし、やると大変なことになるので今回は控えめにしました(笑)。

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画像提供:ギュウ農シネマ
  • ギュウゾウ

    僕は、(過激パフォーマンス集団の)電撃ネットワークと奇才・井口昇監督が組んだからにはアクションはできるだけ過激にしてもらいたいと監督にめっちゃ頼みました。

  • 井口監督

    あれ以上やると(血飛沫など)受け付けない人も出てくるから。映画を観ていただければわかりますが、切られた腕がマンガチックに飛ぶくらいがちょうどいい。

  • ギュウゾウ

    そうですね。僕の地元の中学校で試写会をしたとき、先生方から「この映画は中学生、高校生にこそ見せたい」と言われたときに嬉しいと思ったのと同時に、井口監督が過激にし過ぎずあそこで止めてくれてよかったと思いました(笑)。

撮影中、ブラジルさんと工藤さんの間で会話はありましたか?

  • 工藤菫

    個人的にMIGMA SHELTERさんがずっと好きで。ブラジルさんのダンスシーンをすごくみちゃいました。あと、ブラジルさんが空き時間に本を読んでいるときに「何読んでいるんですか?」って、勝手に話しかけていました(笑)。気になったら話しかけてしまう性格なんです。

  • ギュウゾウ

    割と話しかけないタイプの人たちがイブニングローリーにそろっていたので、工藤さんがいることで安心したというか現場が和んで助かりました。

  • 工藤菫

    おしゃべりなので(笑)。

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  • 井口監督

    撮影4日目くらいの夜に劇用の餃子を「みんなで食べよう」って声をかけたら、イブニングローリーのみんなが餃子を夢中で食べ出して。あの時、餃子を介して心がひとつになった気がしましたね。エンドロールにその楽しそうな様子が出てきます。

  • 工藤菫

    あの時はすごくお腹が空いていました(笑)。

  • 井口監督

    偏食の中川美優さんが意外とガツガツ食べていてそれも驚愕でした(笑)。