やっぱり私はアイドルが大好きだし、アイドルしかわからない
約5年間の活動を振り返ってもらいましたが、阿部さんにとって“アイドル”ってどんなものでした?
- 阿部
難しい質問……。でも、一言で表すなら「人生」です。それこそ3歳からアイドルで、夢はずっと「アイドルとしてブレイクすること」だったし、今月で20歳になるんですけど、これまで全部をアイドルにささげてきたなと思うので。
名前も元・モーニング娘。の安倍なつみさんにちなんで名付けられたエピソードもありますし、たしかにまさに「人生」ですね。では、“ラストアイドル”は?
- 阿部
「青春」です。ラストアイドルはいろんな人に出会えて、いろんな夢を見ることができて。普通のコだと「部活」とかが青春になると思うんですけど、私は部活もやったことなくて、でも団体行動とか殺陣とかって部活みたいな部分もあって。そういえば、グループで合宿に行ったこともありましたし(笑)。
全部ひっくるめて、すべてを捧げて頑張ろうって思える場所だったので、「青春」ですね。
「人生」と「青春」。そうはっきり言えるのが素敵だと思います。青春といえば、最初で最後のフルアルバム『ラストアルバム』には、1期生楽曲として『青春continues』が収録されていますね。
- 阿部
これまでの1期生楽曲って、かっこいいめの曲が多かったんですけど、最後の最後に王道なキラキラしたアイドルソングで。それがなんだか嬉しかったですね。
- 阿部
歌詞に、“やり残した(その全てを)持ち越して(明日に)”ってフレーズがあって。私はラストアイドルとしてやり尽くしたつもりではいるけど、やっぱり今後も歌って踊ることはできるところまで挑戦したいですし。自分に重ねつつ、「まだ持ち越せる」と思って頑張ろうと思います(笑)。
活動終了後、歌って踊る以外に挑戦したいことは?
- 阿部
本当にまだ趣味レベルなんですけど、2020年の自粛期間にDTM(デスクトップミュージック)を始めたんです。最初は独学だったんですけど、昨年から知り合いの編曲家さんに教わったりしていて。今年プロデュースさせていただいたスタジオライブ番組(CSテレ朝チャンネル1『ラスアイ阿部菜々実の ななみんとライブする?』)ではライブSEも担当させていただいたんです。それがすごく楽しくて。
歌って踊るだけじゃなく、ほかの形でも表現できるようになりたいなと思ってます。作詞も勉強中なんですけど、ゆくゆく、アイドルに楽曲提供とかできるようになったらかっこいいなって(笑)。
やっぱりアイドルには携わっていきたい、と。
- 阿部
はい! やっぱり私はアイドルが大好きだし、アイドルしかわからないので。
PROFILE
阿部菜々実(あべ・ななみ)
2002年5月17日生まれ、山形県出身。O型。
2005年に地元の芸能事務所に所属し、3歳からアイドル活動を始める。2017年、ラストアイドルのセンターとしてデビュー。グループの1stフルアルバム『ラストアルバム』が好評発売中。5月29日(日)、グループ史上最大規模の東京ガーデンシアターで、ラストライブ「ラストアイドル ラストライブ」を開催予定。
オフィシャルホームページ
https://lastidol.com/取材・文/アオキユウ(short cut) 撮影/武田敏将