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寺田寛明の2万6千500歩/第十四回 アイドルプロデューサー対談企画! RAYプロデューサー大黒メロン氏降臨!

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勇気が出なくて生ハムの原木を入れることができなかった

大黒さんは自分のプロデュースした作品に対して、先ほどの寺田さんのように「難しい」と言われることは多いと思うんですけど、ご本人的にはどうお考えですか? 当然なのか「そんなはずはない!」なのか……。

  • 大黒

    まず僕のクリエイティヴ感そのものが、ちょっと特殊というか、アンダーグラウンドなものが軸になってしまっているので、最大公約数的なものが作れないっていうのがあるんですよ。その上でなぜアイドルという表現手段を選んでいるかというと、何ていうか……「怖くないよ」ってパッケージングが可能だから。RAYがやっているような音楽的表現をアーティストがやると、受け手に怖いまま届いちゃう。それだと大衆化がすごく難しくて……。アイドルっていうガワを纏うことによって、受け取りやすくなるってことが、僕にとってアイドルってフォーマットの好きなところなんですよね。ずっと自分の課題なのが、アンダーグランドな表現を、そのまま出して自己満足するって状態からいかに抜けるかっていうことなんですよ。だから、これなら分かってくれるんじゃないかってパッケージを常に意識してて、突き放すつもりとか一切ないです。

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  • 大黒

    dotsの頃はパッケージングの仕方のノウハウがなかったので、剥き出しのアンダーグラウンドだったと思うんですよ。それが流石に10年運営をやってると、徐々にキレイなパッケージングができるようになってきたかなと思ってるんですけど。やっぱり今でも尖ってると言われることは多いんで、自分のクリエイティヴの根っこのアンダーグラウンド性は、死んでもなくならないんだろうなって自覚しはじめてます。

  • 寺田

    今回改めてWikipediaを見て思ったのが、通常のワンマンや対バンの他に、主催でなんかちょっと変な、面白イベントみたいなのをものすごくいっぱいやってますよね。自分が印象に残ってるのが『RAY病院〜はーいお注射します〜』とか『RAY警察〜愛のスピード違反〜』とか(笑)。

普段のパフォや音楽性とのギャップがすごい(笑)。

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  • 大黒

    この前数えてみたら、5人体制になってからの4年間で210本やってて(笑)。実は……。マジであれがRAYの核だと思っています。

ええええ〜っ(驚)!?!?!?

  • 寺田

    でも、まさにさっきおっしゃってた、「怖くないよ」ってことなのかなって。

  • 大黒

    そうなんです。本当に。やっぱりメンバーを愛してもらうことで、音楽の聴こえ方が変わるじゃないですか。メンバーが好きだからこそもっとその曲が好きになって、その子のパートで自分が高まる! みたいな。そういうものを作りたいんで。メンバーの人柄だったり、ちょっとドジなところだったり、愛嬌みたいな部分が出る場が必要だと思うんですよね。大手だったらテレビのバラエティーに呼ばれてアピールするような機会を、DIYで作っていくみたいな。そのための主催のこの回数なんですよ。自分たちよりちょっと先輩の楽曲派のグループが、みんなカッコいいんですけど、カッコよすぎて……。メンバーの素の部分が見えないのがもったいないなと思ってたんですよね。外から見ると尖ったカッコいい感じなんだけど、一歩踏み込むと下町みたいな親しみやすい雰囲気がある。そういう存在であることを心がけています。

でも通常のライブ以外に、こんなに沢山イベントを組むのって大変じゃないですか?

  • 大黒

    いやめっちゃ楽しいんですよ。全部手弁当で企画してるので全然滑っちゃうこともあるんですけど、そこも含めて面白い。ライブだと絶対滑っちゃいけないけど、こういうバラエティー的なイベントなら、多少滑ってもいいと思ってるんで。『RAY病院』の時もメンバーが“痛いの痛いの飛んでいけ〜”とか“お注射しますよ〜”とか言ってる声を100トラック入れたCDRを発売して(笑)。そういうのがすごい楽しい。

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  • 寺田

    僕が見に行った回だと、ピューパ!との2マンで、突然生ハムの原木が出てきて、お客に切り出されたハムが振る舞われるというのがあったんですけど(笑)、あれは一体何だったんでしょうか? 別に生ハムがテーマの主催イベントでもなく、2マンで!

  • 大黒

    あれはですね〜(苦笑)、僕自分も元々オタクだったので……。一時期さくら学院にすごく通っていたんですけど、あそこはチェキ会もないし、握手会もないし、コミュニケーションする手段がなくて、よほど強いオタクじゃないと認知されるのが難しいグループだったんですよ。唯一メンバーに何かを伝えれる場所がプレゼントボックスだったので、そこに生ハムの原木を入れたら、絶対話題になるな〜って思って……。

選択がシュール過ぎますが(笑)!!

  • 大黒

    でもその時は勇気が出なくてできなかった! その気持ちが自分の中にずっと残っていて。生ハムの原木が出てくるというインパクトをどこかで使いたいと思っていて、あのイベントに持ち込んだという感じですね。

  • 寺田

    なるほど、当時の心残りが……(笑)。