INTERVIEW

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SKE48から卒業して5年。ソロアーティスト野島樺乃が語る、“アイドルを卒業した後の人生”とは。「コロナ禍は本当に大変でした。『SKE48時代のファンの方はどこ行った?』って(笑)」

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バイトでおにぎりを握りました(笑)。レジを打ったり

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ここからは、現役アイドルに向けて答えていただきたいです。というのも、野島さんはアイドルを卒業して5年経ちますよね。現役のアイドルって、卒業した後人生を悩むと思うんです。野島さんは卒業後をどのように考えていましたか?

  • 野島

    私はやりたいことが明確な状態でアイドルになりました。歌手になりたくてアイドルになって、在籍中にソロの曲もいただけました。アイドルって普通の学校生活を送れないことも多いので、一般的な学力や知識を得るのは難しいですよね。そうなると、セカンドキャリアを考えた時、自分には芸能以外の武器がないと考えてしまうものなんです。そこで生まれるのが、社会に出る怖さです。AKB48グループは女子高みたいに居心地がいい場所なので、外の世界に一人で出るにはそれなりの覚悟がないといけないんです。

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しかも、卒業は自分の意志ひとつで決めないといけない。

  • 野島

    そうです。となると、当然迷いますよね。覚悟と勢いがないと卒業はできないと思います。今はアイドルの平均年齢が上がってきていますけど、私は20歳で次の道を考えていました。

現役メンバーから相談されることはありますか?

  • 野島

    いっぱいあります。現役の子から言われるのは、「キラキラして見える」ということです。それは嬉しい言葉ですけど、ないものねだりな部分もあるんじゃないかなって。私はSKE48時代にすごく恵まれた環境にいました。守られていたし、たくさんの仲間がいたし、サポートもしてもらいました。でも、それに気づいたのは外に出てからでした。在籍中はそれが当たり前だと思ってしまうんです。なんて至れり尽くせりだったんだろうって思います。もっと感謝の気持ちを持てばよかったなって。でも、現役の子からすると、卒業後の私のことがキラキラして見える。それってないものねだりだよね――という話を現役の子とよくします。

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卒業後に大変だと感じたことはありましたか?

  • 野島

    コロナ禍は本当に大変でした。「SKE48時代のファンの方はどこ行った?」って(笑)。3年目まではそう思っていましたね。この間、そう投稿していた卒業生がいましたけど、「わかる!」と思って。グループ時代のソロ活動と、卒業してからのソロ活動って全然違うんです。やっぱりグループの看板って大きいんです。特に1年目はその差にビックリしました。今後、どうしようと思い悩みました。

それでも挫けずに続けてきました。それはなぜですか?

  • 野島

    今でも思います。夢を諦めて、一般職に就いたとして、私は普通に働けるだろうかって。必要な人材として受け入れてもらえるだろうかって。

パソコンはできます?

  • 野島

    機械音痴なのでできません。タイピングなんて遅いですし。(打つのは)人差し指1本です(笑)。それでも、好きなことを5年続けてきたのだから、まだまだ続けていきたいと思ってしまうんです。自分はこの世界のほうが合っているんだと思って。

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先日、ある卒業生に聞いたら、「バイトの面接に行ったら普通に落ちました」と話していて、とても印象的でした。

  • 野島

    それが、私も今年バイトをしたんです。

そうなんですか?

  • 野島

    いい人生経験にもなるし、寝る暇もないほど忙しいわけじゃないですから。中学生からこの活動をしているので、時給で働くという経験をしたことがなかったから、おにぎりを握っていました(笑)。

おにぎりを!

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  • 野島

    はい(笑)。握ったり、レジを打ったりしました。でも、楽しいし、新鮮です。パートで働いているお母さん方のお話を聞くのも楽しいです。私と同い年の娘さんがいらっしゃったりして。私より年下の学生さんがお金を貯めるために働いていたり。人生に対して一生懸命なことに刺激をもらっています。東京で生きていくのは大変ですよね(笑)。

大変ですよね。物価も上がっていますし。

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  • 野島

    今、初めてこの話をしました。ファンの方はビックリしていると思います。でも、いろんなシンガーの方も、活動のかたわらで汗をかいていると思うんです。そう考えると、おにぎりを握る経験も大事だし、お金の大切さも学べます。おにぎりを握りすぎて、腱鞘炎になるくらいですけど(笑)。

ミスして怒られたことはあります?

  • 野島

    会計でiPadを使うんですけど、初日から間違えました。お金がまだ払われていないのに会計のボタンを押しちゃって。無駄なレシートが出てきちゃって、どうしようと思って。ただ、お客さんが優しかったので笑って許してくれました。

そんな時はサービスで歌ってあげてください(笑)。

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PROFILE

野島樺乃

のじま・かの
2001年9月6日生まれ。愛知県瀬戸市出身。7歳から合唱団で歌を習いはじめ、2015年、7期生としてSKE48入り。2019年、「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の初代女王に輝く。グループ卒業後は、ユニット「et-アンド-」のリーダーに就任。昨年からはソロアーティストとして活動開始。

オフィシャルホームページ

https://nojimakano.com/

取材・文/犬飼 華 撮影/白木淳也