原点で夢の場所『東京』ではライブしたことがないんです
実際に自分が熊本でアイドルをはじめるまで、身近にアイドルグループが存在することを知らなかったのですが、飛び込んでみると“熊本のアイドル”は、東京とはまた違う熱い盛り上がりをばしばしと感じる世界でした。
特徴的に感じたのは、年齢層が若く中高生中心のグループが多いこと。中には小学生で活動している子も多く、全体的にフレッシュな印象をいだきました。
そして大体のライブが“撮影可能”で、その日のライブの盛り上がりや推しの様子をSNSやファンの方どうしで共有しあったり、1対1の撮影会も、東京よりも多いイメージ。X(旧Twitter)によく流れてきます。
熊本は特にカメラや携帯で写真を撮る文化がすごく盛り上がっているように感じます。驚くのが小学生の子でも自分の魅せ方をしっかりわかっているようなばっちりきめた表情のアイドルが多い。
今現在、高校生の子でも、ちっちゃい頃から何年もアイドルをやっている……そんな大先輩も多いと思います。
そして、複数グループでライブをする対バン形式が多い。私も実際にお客さんとして参加したこともあるのですが、若いメンバーのグループが多いこともあり、ガッツがあって、パワフルで元気な楽曲とパフォーマンスが多く、とにかく元気をもらえるのが熊本の特徴。
そしてフロアも熱く、踊る方がいたり声を出して応援する方がいたり自由に盛り上がっている様子でした。
そんな私からみた“熊本のアイドル事情”をきいていただきましたが、自分がPOTIONとしてデビューしてから2年半……。
私たちの楽曲やパフォーマンス雰囲気はどちらかというと、熊本特有の“ガッツ!”よりも、“ふわっとしていて、コンセプト的にも天使のような癒し系寄りのグループ”で認識してもらっていました。
だからこそデビューしてすぐは、自分たちでもライブの空気感やグループの色の出し方がわからず悩みました。
そこから約1年は本当に試行錯誤の日々で、まるでぬかるんだ地盤、道無き道を必死に足をあげて1歩ずつ踏み出しているような……そしてきちんと踏み出せているのか実感がなく、未来設計がうまくできていないような感覚でした。
そんな状況でも、大好きな熊本で活動をしていたからこそ地元の企業さんが応援してくれたり、私たちを知ってくれた熊本出身の方が「同じ熊本で頑張っている子達がいる」って広めようとしてくれたり……。そんな時にここでやってきてよかった、と実感するんです。


そしてなによりファンの方の応援の言葉がより身近に感じるし、直接ライブの感想をたくさんきけたり、「熊本城ホールめざしてがんばってね」と気持ちのこもった応援の言葉たちに何度も支えられました。
そんな背中を押してくれた方々のおかげで、より熊本から熱いライブシーンを全国へ届けたい、POTIONの目標である熊本城ホールにむけて私のいまの瞬間すべてをかけたいと思うようになりました。
とにかく支えてくれるみんなの期待に答えたい、そして推しと同じステージに立つという夢を叶えたい。
そのために、そしてグループに少しでも貢献するために、「熊本にいる自分になにができるだろう」と考えました。知ってもらうことがまずは第1歩で1番むずかしい……。
そこからSNSに力をいれて、熊本の女子高生や若い方たちにも知ってもらえるように動画作成に力をいれました。
「熊本アイドルの1日」などのブイログ動画で興味をもってもらったり、ライブ動画をつかってPOTIONの存在を知ってもらえたり……。
その結果、少しずつ、今まで知ってもらう機会のなかったアイドル好きの方にも見つけて貰えるようになり、今では老若男女さまざまな世代のかたに、ライブを応援しにきてもらえるようになりました。
そして今、新たに中高生の方たちも、それまで共に歩んできてくれたファンの方たちと一緒に熊本を盛り上げてくれていて。
まだ夢への階段の途中ですが、1歩ずつ着実に進めていることに、そして少しずつ結果が出ていることに喜びを感じ、めいっぱいアイドル活動を楽しめています。



今までさまざまな場所へ遠征ライブしてきましたが、実は私の原点で夢の場所『東京』ではライブしたことがないんです。
いまでも悔しいライブをしてしまったり、お金を払って見に来てくれているお客さんにそれ以上のパフォーマンスを見せられただろうか……と悩むこともあります。
でも、もっと力をつけていきます。熊本アイドルの世界もどんどん新しく変化させていき、ちっちゃい子供さんや若い方々も含め、色んな世代の方で、これからより盛り上がっていくことを目指したいと思います。
いつか推しと同じ東京のステージに立つ。
そのためにもっともっと色んな武器を身につけて、自信という名のアクセサリーをもって胸を張って、その夢の舞台へと羽ばたいていきたいです。
だいすきな熊本から、全国へ。
推しと同じステージに立つその日まで。
いつか、これを読んでくれたあなたに会えますように。
PROFILE
浦田のこ(POTION)
うらた・のこ
11月5日、熊本県生まれ。
ツインテールがトレードマーク。歌うこと・アイドルが大好きで、癒し系でありながら元気なパフォーマンスを届ける。
オフィシャルホームページ
https://lit.link/potion文・写真/浦田のこ(POTION)
