卒業公演、してあげたかったなと思います

水湊さんは活動休止中に卒業されましたが、卒業公演を行わなったこともあり、水湊さんがどんな気持ちで卒業していったのか知りたいファンは多いと思います。ここからは、改めて当時の思いを聞かせてください。時間を巻き戻して、休止前の武道館公演の景色はどうでしたか?
- 水湊
武道館は中学生くらいの頃から立ちたかったステージだったので、観客席を見た瞬間、ペンライトがバーっと輝いていて、私たちのためにこんなにたくさんの人が集まってくれたことや、好きでいてくれていることが本当に嬉しくて幸せでした。あの光景は忘れられないし、おばあちゃんになっても「私は武道館に立ったんだぞ」って言い続けます。
それだけのことを成し遂げた証ですね。活動を休止したのは、憧れの場所に立ったことで、「やり切ったな」という気持ちが生まれたからですか?
- 水湊
「武道館を達成できて良かった」とは思いましたけど、休止も卒業も考えていたわけではなく、武道館のずっと前からメンタル面も体調面もちょっと心配な状態だったんです。それで、武道館で新メンバーと新体制を発表した後、そんな不安な状態でステージに立ち続けていいのか思い悩むようになって。休止中も色々考えていました。
心身も踏まえ、思い描くパフォーマンスが出来ないのは辛いですね。ファンの方に対して、心残りはありますか?
- 水湊
卒業公演、してあげたかったなと思います。……ごめんなさい。「してあげたかった」なんて言い方……。
いや、でも正直な言葉だと思いました。「したかった」ではなく「してあげたかった」という言葉は、ファンのことを思っていないと、すっと出てこない言葉だと思うので。
- 水湊
武道館が最後になると思っていなかった人が多いと思うし、最後と分かっていれば行きたかった人もいると思う。やっぱり推すのって大変じゃないですか? タイミングもあるし、多分、ファンの人たちは「もっとこうやって推しておけば良かった」みたいな後悔があったと思うんですよね。それが、幸せな思い出で終わらせられなかったのが申し訳ないというか、不甲斐ないなと思いました。
「幸せな思い出で終わらせられなかった」という気持ちも刺さります。それでも、卒業公演をやらない理由があったんですか。
- 水湊
区切りとして、「長く活動してきたのに、こんなにあっさりいなくなっちゃうんだ」と思わせてしまうのは嫌だったんですけど……やっぱり難しいなって思ってしまって。休養していたのに卒業公演のためだけに復帰するってなった時に、その1回だけのためにメンバーに歌割やフォーメーションも変えてもらわないといけないし、色々思うことがあって。
不安な状態ではステージに立てないし、メンバーにも負担をかけちゃうってことですか?
- 水湊
そうですね。多分、メンバーは「みおちのためなら全然やるよ」って言ってくれたと思うけど、新体制で大変な時期にそれはさせられない。それに、私の休止中、私を置き去りにしてツアーも出来たかもしれないけど、それをどうするかって迷わせるのも申し訳なかったし。私を待っていても時間は過ぎ去っていくだけだから……。本当にメンバーに申し訳ない気持ちもあるし、ありがとうって気持ちもたくさんあります。
