INTERVIEW

INTERVIEW

虹コン・岡田彩夢は卒業前に何を思う?「卒業発表のギリギリのタイミングで、手紙に『アイドルを続ける』と書き足しました」

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今、自分自身のことはすごく好き

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2年前、カバーガールを務めていただいたときのインタビュー。「ステージ上で理想の自分になれること」を“アイドルの条件”として挙げて、その上で「自分をまだ認められない」と語っていました。先ほど、「やりきった」と言っていましたが、自分自身を認められたということでしょうか?

  • 岡田

    「ステージ上で理想の自分になる」……叶えられたと思います! アイドルとしての理想の世界観は見つけられたし、2020年から付き合ってきた発声障害も、声が張って裏返ったり、歌いきれなくなったりしないギリギリのところを見つけられて。つらかった時期は多かったけど、それをこうしていろんな場所で明るく話せるのって、「学校でもまったく笑わない無愛想な人間」だった虹コンに入る前の自分だと、ありえなかったと思うんですよ。

    今、自分自身のことはすごく好きで。そうさせてくれたのは、虹コンが家族以上に一緒に過ごす居場所で、本気で言い合ったり、つらいことがあったら鶴見(萌)さんが「よしよし」ってしてくれたりするグループだったから。そんな虹コンが大好きですし、ここにいられて本当によかったなと思います。

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岡田さんから「自分自身が好き」と聞けて、なんだか感慨深いです。ではここからは、「虹コンで良かった!」「アイドルで良かった!」と思うこと、“虹”にちなんで7つ聞いてもいいですか?

  • 岡田

    まず第一に「人間として成長させてくれたこと」。さっきも言った「明るくなれた」というのはもちろん、やっぱり年齢、性別、職業、立場がさまざまなファンの方がいて、それぞれと対等にお話ししていくってすごい体験なんですよ。加入した当時、高校1年生の私はなかなか慣れなかったけど、7年やってみると、それぞれの人に共感して、言葉で元気をあげられるようになれた気がします。単純にコミュニケーション能力の話なのかもしれないけど、「みんなが人間的に育ててくれた」というのがひとつです。

    そこから通じるんですけど、ふたつめは「大好きなファンに出会えたこと」。私が「院に行くか迷ってる」って話したら「絶対行ったほうがいい」って背中を押してくれたり、「論文が忙しすぎてしばらく配信できない」って言ったら「そんなことよりいっぱい寝てね」って言ってくれたり。アイドルを続けたいって思わせてくれたのも、そんな岡田推しの人がみんなあったかくて、普段頑張っていて応援したくなる方が多いからで。あらためて、岡田推しのことが私は大好きです。

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どちらもファンとのお話。今、岡田推しは皆さん報われたと思います。

  • 岡田

    そう思ってくれるといいなぁ。で、3つめは「パフォーマンスを認めてもらえて、自分でも認められるようになったこと」。ダンスは小さい頃から習ってたんですけど、虹コンに入った頃は特に、自分がそれまで習ってたダンスとアイドルのダンスの違いに悩んでいたんです。

    でも、そこから自分でダンスレッスンを契約して習い直したり、「アイドルのダンスとは」を考え続けて、自分なりの答えに辿り着いたりして。最終的に「得意」と言えるようになるまで努力してきたから……前回もお話ししましたけど、「彩夢ちゃんが彩夢ちゃんのステージを見られないのはもったいない」とまで言ってくれるようになって、私も私を認められました。そこまで頑張れたのも虹コンが好きだったからだなと思います。

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「アイドルのダンスとは」。その答えは?

  • 岡田

    やっぱりステージから客席まで距離があることが多いので、コミカルさや表情を手の先、足の先まで細かく出すのがアイドルだなって。私の場合、背が小さいので「身体の動きも表情の変化も大きくしなきゃ」って意識が強かったんですけど、「遠くから見てても彩夢ちゃんはすぐにわかる」って言ってもらえることも多くて。それはすごく嬉しかったですね。