INTERVIEW

INTERVIEW

虹コン・岡田彩夢は卒業前に何を思う?「卒業発表のギリギリのタイミングで、手紙に『アイドルを続ける』と書き足しました」

okada_2407_01

8月17日。虹のコンキスタドール・岡田彩夢が、大阪・NHK大阪ホールで開催されるグループの10周年記念ライブをもって卒業する。

ガラスガールでは、2022年にカバーガールを務めてくれた彼女にインタビュー。卒業直前の今の心境や、発表に至るまでの経緯、そして虹コンでの7年間についてなど、正直に語ってもらった。

本当にやりきったんだなって

4月15日の卒業発表から3ヵ月弱経ちましたが、あの発表には驚きました。

  • 岡田

    そんなふうに思ってくださってありがとうございます。でも、ファンの方はみんな寂しがってくれたけど、そこまで「やだやだやだ」って反応はなくて。意外とみんな後押ししてくれるような感じでした。

    私の場合、2年前の武道館の時期(2022年4月)に卒業を考えていたというのをすでに公表していたのもあって。「そこからさらに2年間アイドルを続けてくれてありがとう」って言葉をいただくことが多かったですね。

okada 2407 02

当時、別媒体で卒業についての葛藤や、アイドルを続けようと思った理由を語っていました。「自信はないけど、自分には優しいファンがいることに気づいた」「怖いものがなくなって、もっと自分本位で活動してもいいんだと吹っ切れた」と。

  • 岡田

    ですね。この2年間でも、大学院生になって研究をしたり、絵を描いたり、TRPGのシナリオを書いたり……「好きなこと」を「できること」として広げてきて。虹コンの私はもちろん、個人で動いている私を好きでいてくれる方が多くなったから、そういう肯定的な声が多かったのかなと思います。

そうして活動を続けてきた中で、今回の卒業についてはいつ頃考え始めたんですか?

  • 岡田

    昨年の夏の終わり際でした。それこそ武道館の時期の私って、「アイドルってつらい」「逃げたい」って気持ちが強かったんですけど、そのときに思い留まった理由がもうひとつあって。当時、初期メンバーとしてグループを支えてきた根本(凪)さんと的場(華鈴)さんが卒業して、「グループの支えがいなくなった虹コン、ちょっと気になるな」「もしかしたら、私自身もまた何か変わるかな」と思ったのもあったんです。

同じグループといえど、変革期にあたるタイミングでしたもんね。

  • 岡田

    実際、リーダーという存在がいなくなって、メンバー全員、誰かに頼るんじゃなくて、みんなで話し合う機会が増えましたね。全員で結託して虹コンを作っているような感覚で、この2年間は特に充実して過ごせました。で、そうして過ごしていくうちに……虹コンの夏って、やっぱり私たちらしい夏曲やフェス、周年イベントが重なる時期で。しかも私の場合は、自分の生誕祭もあるんですけど。

    昨年、全部やり終えたあとに、「虹コンでやりたいことって、もう思い浮かばないかもな」「満足したな」って思ったんです。それから半年くらい、今後のことを考えながら過ごして、春に発表させていただいた形です。

なるほど。

  • 岡田

    卒業発表すると、「卒業までにやりたいこと」って結構聞かれるんですよ。でも私、本当になくて(笑)。どれだけ考えてもないってことは本当にやりきったんだなって、今あらためて実感してます。

okada 2407 03

今、すごくカラッとした笑顔でした。

  • 岡田

    (笑)。でも、「最近明るくなったね」ってよく言われます。