INTERVIEW

INTERVIEW

「ファン、いなかったんだ」から始まった月刊PAMの現在地「そんなにいいの?って寄ってきてくれるような広がり方がPAMっぽくていいなと思います」

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共に過ごしたオガワコウイチ氏の新曲

5月29日(水)リリースの『春月 E.P.』。収録される『春の夜に月と泳ぐ』は、おふたりにとってかなりお気に入りの曲だと聞きました。

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『春月 E.P.』

  • 船井

    大好きです! 初めて聴いたとき、感覚的に「PAMでやりたかったの、これじゃん!」って思いました。

  • 宇都宮

    「これだよ、これ!」って散々言ったよね(笑)。でも、このタイミングだからこそ嬉しかったところもあるなと思っていて。

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このタイミングだからこそ?

  • 宇都宮

    この曲、プレデビューの頃からお世話になっていて、月刊PAMのサウンドプロデューサーを務めてくださっているオガワコウイチ(おやすみホログラム)さんが書いてくださったんですけど。オガワさん、なんだったら「マネージャーなの?」ってくらい何でも一緒にやってくださって。現場も来てくれるし、大阪遠征なんか車まで運転してくれて。

    そんな1年間を過ごしたオガワさんが、このタイミングで「今の月刊PAMに」って贈ってくれたのがこの『春の夜に月と泳ぐ』なんです。いろんな現場を見て「こういう曲が必要だ」って感じてくれたんだなって思うとすごく嬉しくて。しっかり歌っていかなきゃなと思いました。

“変わらないと思ってた 平凡に生まれ 平凡に消える”、“君がおしゃべりだったこと 朝も怖くなかった”。もう一度と1年間走り抜けてきたおふたりにぴったりの歌詞ですよね。そしてミディアムテンポの曲調は今までにないものでした。

  • 宇都宮

    うん。慎ましやかでしっとりとした曲が増えて、またPAMの方向性が広がったなって。

  • 船井

    多分、PAMのことを知って、好きになってくれた人が、「裏の代表曲といえばこれ」って挙げてくれる曲になるんじゃないかなって思います。

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「裏」なんですか?

  • 船井

    ふたりとも大好きな路線なのは間違いないんです! ヤマモトショウさんが最初にくださった『くゆりゆく』も、ポップでかわいいのに冷めてるのがPAMっぽくて大好きだし、ただただ楽しい『スマイルスマイルスマイル』も大好き。

  • そういうライブで盛り上がる曲でPAMを好きになってくれた人がたくさんいるのを知ってるので、言い方は変かもしれないけど、それらは月刊PAMの入口としてずっとあり続けるべきだなって。そこから入った人が、色んな曲の中から好きなものを選ぶって楽しみもあると思うので、だから私たちはいろんなジャンルをやっていきたいんです。

なるほど。「月刊PAMのコアな部分」という意味での「裏」ですね。

  • 船井

    多分、昔の私たちだったら「これが私たちの好きな方向性! これだけやりたい!」って思ってたと思うんです。でも、「求められるもの」と「やりたいもの」は同じじゃないと思うので、私たちはみんなに寄せに行くこともやります。いっぱい媚びた中で、深く潜ってみたら「なんか好きなことやってるっぽい」。それでいいなと思って。

先程の線引きの話と繋がってきます。「冷静に考えた上での自由」、これが月刊PAMらしさですね。