INTERVIEW

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「ファン、いなかったんだ」から始まった月刊PAMの現在地「そんなにいいの?って寄ってきてくれるような広がり方がPAMっぽくていいなと思います」

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私を通じてみんなが仲良くなればいい

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先程のセットリストを急遽変えた話もそうですが、おふたりの“自由さ”が月刊PAMを語る上でのキーワードになる気がしています。何度かライブを拝見しましたが、MCをはじめ、とにかく空気が自由だなと。

  • 宇都宮

    どこに出しても恥ずかしいくらい自由に、わがままに活動させてもらってますね(笑)。でもそれは、スタッフの皆さんが一緒になって「ふたりはもっと自由にやったほうがいい」って言ってくれるからで。そのおかげで解放感を持ったままここまでやってこれたんじゃないかなって。

  • 船井

    “自由さ”より、今の“どこに出しても恥ずかしい”がキーワードにふさわしい気がする(笑)。でも、好きなことを好き勝手やってるところはあるんですけど、その中でも「どう見えるか」の意識はしっかり持ってるつもりなんですよ。

    「楽しく活動して、それで売れたらラッキー」って気持ちはあるんですけど、それと同時に「“自由”と“ただ楽しいだけ”は履き違えちゃいけない」という暗黙の了解もあるなって。

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その線引きを守るのって実は難しいですよね。

  • 船井

    難しいです。でも、自分たちで「何を売り物にするか」を決めることもあるんですけど、単純に「周りから白い目で見られないように」とか、「私たちは音楽とパフォーマンスでお金をもらう」って気持ちを持っておけば守れるんじゃないかなって。

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あくまで「音楽やパフォーマンスで魅せる中での自由さ」だと。そして、その自由な感じが周りの人を巻き込むユニットだなとも感じます。聞いた話によると、現場マネージャーも元々は船井さんのバイト先の同僚なんですよね?

  • 船井

    そうです。PAMを始める前に働いてたバイト先にいたんですけど、めっちゃ仕事ができる女で。事務所に入るときに「マネージャー探しとって、チェキスタもほしい。ちょうどいいと思う」って誘ったら、「やりたい!」って。

宇都宮さんが月刊PAMに誘われたときと一緒じゃないですか。もしかして船井さんが人たらし?

  • 宇都宮

    この話、面白いところがあって。船井が「バイト初日に仲良くなった」って言ってて、話を聞いたら「帰り道で雨が降ってて、相合い傘で手を繋いで一緒に帰った」「でもそうやって帰っただけで名前を聞いてなかった」って(笑)。

公園帰りの幼稚園児みたいな話(笑)。

  • 船井

    次のシフトでお店行ったら名前がわからなくて。「あのー」しか言えなかった(笑)。でも「巻き込むのが好き」は本当にそうかもしれない。私、中高の友達と未来ちゃんをよく混ぜて遊ぶんですけど、自分の周りの人たちが仲良くなっていくのが好きなんですよ。ファン同士でも友達になってほしいし、私を通じてみんなが仲良くなればいいって思ってます。

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  • 宇都宮

    私は巻き込まれた側ですけど、船井の場合、それがまったく迷惑に感じないんですよね。ファンの人たちも、船井・宇都宮でどっち寄りかはあるかもしれないけど、基本的にどっちも推し……なんなら「スタッフも込みで好き」みたいな人が結構多くて。月刊PAM、相関図を作ったら多分、私たちとファン、そしてマネージャー、全員が線で繋がってると思う(笑)。

一見ややこしいけど、よく見たら全員が「好き」と思い合ってるような相関図。いい形ですね。

  • 船井

    人って楽しいところに寄って行きたくなるじゃないですか。だから私はずっと楽しい人でいたい。

  • 宇都宮

    ファンの人には友達みたいな感覚でライブに来てほしいし、友達と遊んだときみたく楽しいと思ってほしいなって思います。

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