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「今年はこのアイドルソングが最強でした!!」ガラスガール編集部が選ぶ『アイドル最強楽曲10選・2023』

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ライターのアオキ&赤木が選ぶ2023年ベストワン!

PROFILE

アオキユウ

ガラスガールではデスクを務める。『週刊プレイボーイ』(集英社)などでアイドルを中心にインタビューや映像制作を行なう、編集&ライター&動画作家。ガラスガールでは連載『奥津マリリはビールが飲みたい。』、「新居歩美コラム『あゆちのあたまの中』」を担当。

アオキユウが選んだのは……月刊PAM『くゆりゆく』

もともとザ・コインロッカーズでボーカルを担当していた船井美玖、宇都宮未来のふたりによるユニットの2ndシングル。タイトル『くゆりゆく』はおそらく「くすぶる」「思い焦がれる」を指す古語“くゆる”から。作詞作曲・ヤマモトショウ氏。

リリースされた9月末以降、間違いなく一番聴いていた1曲でした。どちらかといえばバンドサウンドが多いこのユニットの中では珍しい“一見明るいエレクトロポップ”なんですが、そこに組み合わさる歌詞の主人公に明るさはまったくなく、恋愛方面にどこか冷めきっている。中田ヤスタカ氏が作詞まで務めるようになる前、「作詞・木の子」で失恋傷心を歌っていた頃のPerfumeを思い出すような、そんなバランス感がすごく心地いい1曲です。

ふたりとも歌は抜群ですし、歴の長さもあるのかステージングにも余裕やゆとりを感じます。ユニットのアートワークまわりも好み。喋れば船井さんの広島弁がいい。月刊PAM。今かなり気になる存在です。

PROFILE

赤木一之

新宿タウン誌の編集長を経て独立。アイドルの取材、ブッキングを行なっていたこともあり、ガラスガールやガラフェスにも積極的に携わっている。最近は、ニュースサイト「三軒茶屋経済新聞」の編集長に就任。

赤木一之が選んだのは……わーすた『メロメロ!ラヴロック』

甘くてキュート、クールで力強い、わーすたの両方の魅力が上手く合わさった疾走感のある甘辛ソング。わーすたといえば、「コミカルでユニークな曲」と「ロックでカッコいい曲」の2軸のイメージが強かったので、前者ではないパターンでありながらキャッチーなこの曲は、新機軸を見た気がしました。

リップシーンから始まるMVも色気があって激かわでカッコいいけど、ライブ動画の方が熱量が高く生々しい。イントロのギターリフから痺れるし、廣川奈々聖が普段の可愛い声で煽ってからの歌い出し「光の速さで」で、ちょっと上から目線で低めに歌っていて、そのギャップに即効視線も耳も奪われる。 ベースの厚み、後半のドラムのドコドコ音、ピアノとシンセとかの音の重ね方、畳み掛け方も怒涛で気持ちが上がる。相変わらず、三品瑠香の情熱的で攻撃的な歌声は圧巻だし、2番Aメロ(1:30)の小玉梨々華と松田美里のパート「欲しがりの君の あやふやな態度」のクールな一面と笑顔もメロメロポイント。

わーすたの醍醐味のひとつと思っているのが、廣川と三品が交互に歌い、相互作用で昂っていく感じなので、終盤(3:01)で廣川が歌った後、三品の方を向いて見守るシーンも好きです。