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鈴木愛理、須田亜香里、清水佐紀、前島亜美……「あなたにとってアイドルとは?」その問いに少女たちはなんと答えたのか? アイドルライターがグッときた言葉10選!

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ラストは、須田亜香里、清水佐紀、松田美里の“アイドルとは?”

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出典元:https://www.amazon.co.jp/

【Vol.008】須田亜香里(元・SKE48)
「やっぱり〝ニコニコしてる〟ってことだと思います。悩んでたり、ネガティブなことを言ったりしない。いつもニコニコして、〝笑顔あっての須田亜香里〟だと思ってるんで。笑顔は誰でも持っているから、わけてあげやすいんですよ。相手と半分こしやすいのが〝笑顔〟なんです!」(週刊少年チャンピオン 2013年11号より)

2013年。『チョコの奴隷』リリース時。当時の彼女は「握手会の女王」と呼ばれつつも、前年の総選挙では29位。ブレイク前夜でした。それでも笑顔とポジティブさを兼ねそろえていて、「この人は後に絶対に売れる」と確信したインタビューでした。「先生はニコニコしてる子が好きだ」とバレエに打ち込んでいた少女時代に気づき、そこから笑顔は彼女の相棒となったそう。どんな激しいダンスでも笑顔をたやさなかった須田さんの人生の答えだと思いました。

【Vol.009】清水佐紀(元・Berryz工房)
「ファンに『あ~楽しかった!』って思わせることができる人!」(週刊少年チャンピオン 2015年7号より)

2015年3月3日に活動停止を発表していたBerryz工房。そんなラスト直前のインタビュー。小学生から始まって10年走り続けてきた彼女が持ち続けたアイドル像は、とってもストレートで純粋なものでした。この思いに10年間捧げてきた清水さんは続けて「それに自分も楽しんできました。私もファンの一人としてベリーズが大好きです」と笑顔で言ってくれました。ベリーズのファンは幸せ者だと思いましたね。

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出典元:https://www.amazon.co.jp/

【Vol.010】松田美里(わーすた)
「アイドルは……見返りを求めない存在じゃなくちゃいけないと思います。アイドルはファンの方に与え続けなくちゃいけないんですよ。……でも、与えたいのに、私はいつも逆にもらってばっかりなんです。(中略)
友達でも裏切る人は裏切るし、嫌いにもなるし、いじわるもするんですよ。なのに、アイドルのファンはどこまでも応援してくれるんです! 私たちは、みんなに与えたいのに、『いつもありがとう』って言いに来てくれるんですよ!(中略)
私たちを応援するために毎日働いて、週末に来てくれるんですよ! 究極、付き合えない女の子なのに! 頑張ってるアイドルを応援して、助けてくれてるんです! さら社会貢献もしてるんですよ!(涙をポロポロ)仕事をして経済を回してくれて! 日本が豊かになっていくんです!(さらに涙)『人を好きになる気持ち』をアイドルになって初めてわかった気がして。恋愛とかだけじゃなくて、しっかり感謝をするっていうことをファンのみんなに教えられました。……アイドルになって良かった(泣)」(週刊少年チャンピオン 2017年48号より)

このチャンピオンの連載で、インタビュー中に涙を見せるアイドルは何人もいましたが、こんなに号泣したのは松田さん以外いません。ここまでファンに感謝している人っているんでしょうか。昔から“ぶりっ子”と、女の友達にいじわるされていた少女時代。「自分は人に嫌われるかもしれないけど、アイドルになれば許してもらえるんじゃないか。世界で唯一、嫌われない場所がアイドルだと思った」と語ってくれました。そんな彼女だからこそ、ファンに強い愛が抱けるんだと思いましたね。

「あなたにとってアイドルとは?」

その質問の向こうには、少女たちが大事にしている宝物の言葉があった。一瞬のきらめきに命をかける彼女たちの本音だからこそ胸を打つ。何年経っても、その輝きは色褪せない。

取材・文/ガラスガール編集部