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鈴木愛理、須田亜香里、清水佐紀、前島亜美……「あなたにとってアイドルとは?」その問いに少女たちはなんと答えたのか? アイドルライターがグッときた言葉10選!

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続いて、頓知気さきな、日向ハル、根岸愛、前島亜美の言葉

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出典元:https://www.amazon.co.jp/

【Vol.004】頓知気さきな(元・青春高校3年C組。現・femme fatale)
「夢と希望と愛を与える仕事です。私、ハロプロが大好きなんですけど、いつも夢と希望と愛をもらってます。自分自身も与えてるつもりではいます。(中略)アイドルって介護職に近いと思っていて。介護士さんって、お年寄りに対して愛を持ってお仕事されてるじゃないですか。でもその人が、そのおじいちゃんを愛してるわけじゃなくて、プロとしての仕事をする上での愛。偽物では決してない、直ではない愛。そういう愛にアイドルの愛は近い気がします。全員平等にアイドルとしての愛を与える。そういう意味で、夢と希望と愛を与える仕事ですね」(週刊少年チャンピオン 2020年11号より)

当時、青春高校3年C組でセンターを務めていた彼女。80年代アイドルやグラビアが大好きで、“アイドル”に対し大きな想いがありました。そんな彼女が思うアイドルは、夢と希望と愛を与える仕事。でもそれは、単純な“恋愛”ではないのだと。彼女の冷静だけど誠実な性格とプロ意識を垣間見た一言でした。

【Vol.005】日向ハル(フィロソフィーのダンス)
「アイドルは人の人生を変えるのは難しいかもしれなけど、歌やパフォーマンス、SNSとかで『明日、がんばってみようかな』って思わせられるとは思うんです。そういう存在でいたいなって思います。アイドルって握手でお金をもらうじゃないですか。でも正直、握手っていうか、手になんか価値は無いんですよ。ただの人間だから。でも人に『お金を払いたい』って思ってもらえるには、自分の存在価値が高めないといけない。だから、人としても歌唱力やパフォーマンスも魅力的でいたいなって思います」(週刊少年チャンピオン 2021年6号より)

フィロソフィーのダンスで唯一無二の歌声とソウルを持つ日向ハルさん。そんな彼女の思う“アイドル”は、とてもストレートでした。「人の人生を変えられないかもしれないけど、『明日、がんばってみよう』とは思わせられるんじゃないか」。その上で「アイドルでいるためには、魅力的な人間としての存在価値を高めなくてはならない」。どこまでもストイック。日向ハルという人間の持つ圧倒的な信頼感の根源を見た気がしました。

【Vol.006】根岸愛(元・PASSPO☆)
「アイドルとは……『人生を背負う者』だと思います。お金や時間や気持ちを割いて応援してくれるファンのみなさんにとって、アイドルは人生の一部なんですよ。その人生を裏切らないように背負わなくちゃいけないと思ってます」(週刊少年チャンピオン 2013年47号より)

PASSPO☆のリーダーであり、責任感が人一倍強い彼女。インタビューでは、アイドルの恋愛事情について言及。「私は、パッセンジャー(ファン)のみなさんを心配させるような行動もとりたくないし、そういう場所にも行かないと決めています。失望させたくない。信じてもらえなくなったら終わりだなって思うので」「純白で汚れのない真面目な自分でいたい。ファンの方の想いが最優先ですから」と、自分の担当カラーである白になぞらえて語った。その瞬間の彼女の目に嘘はありませんでした。

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【Vol.007】前島亜美(元・SUPER☆GiRLS)
「人間力、ですね。表に立つ者として、歌うにしても、踊るにしても、喋るにしても、その人の〝心〟があって届くものだと思うんです。同じ曲を歌っても、同じ言葉を喋っても、絶対にその人の真ん中にあるものによって、伝わり方が大きく違うと思うので。人間力を強く持つことがアイドルに大切だし、アイドル=人間力だと思います。苦労して、遠回りして、いっぱい悩むこと。悩んで痛みを知れば、人に優しくできます。真意や意味を知って、いろんなことと向き合っていくことだと思います」(週刊少年チャンピオン 2016年39号より)

当時、SUPER☆GiRLSは第3章を迎え、不動のセンター前島さんがリーダーとなったタイミングでした。可愛いらしさを追求した彼女の心の奥には、アイドルに対しての哲学がありました。「最年少の妹系アイドル」から「ひとりの表現者としてのアイドル」へと切り替わっていった彼女。「“あみた”として、かわいこぶる先」には、“人間・前島亜美”がいました。そんな前島さんが目指した“アイドル像”にグッときましたね。