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鈴木愛理、須田亜香里、清水佐紀、前島亜美……「あなたにとってアイドルとは?」その問いに少女たちはなんと答えたのか? アイドルライターがグッときた言葉10選!

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キラキラとスポットライトの光で輝くアイドル。そんな少女たちが日々の活動の中でふと思う。

「自分にとって“アイドル”ってどういうものなんだろう?」

考え方は十人十色。10人のアイドルがいれば、10種類の考え方があるだろう。

アイドルライターの篠本634氏は、週刊少年チャンピオン(秋田書店・刊)の巻末インタビューにて10年間アイドルのインタビューを行い、「あなたにとってアイドルとは?」と質問し続けてきた。その問いに、瞳をキラキラさせながら答える者、悩み、思わず無言になってしまう者。まさに十人十色の反応だったという。

そこで、氏がこれまでにインタビューしてきたアイドルの中で「特別にグッときた10人」を選出してもらった。

少女たちが思う「アイドル」とは、なんだったのか? 篠本氏の解説とともにご覧ください。

最初の3人は、鈴木愛理、伊藤かりん、西恵利香

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出典元:https://www.amazon.co.jp/

【Vol.001】鈴木愛理(元・℃-ute)
「〝自分を好きになれる場所〟ですね。なんか、鏡を見て『この顔ムカつく! かわいくない!』って思うことあるんですよ。でも、アイドルをしてると、応援してくれるファンのために『かわいくない、なんて思ってステージに上がっちゃいけない』って思うんです。自分自身に自信を持たなきゃ、応援してくれるみんなに失礼だって。だから『自分が自分のことを好きにならなきゃ』『好きになるしかない!』って思いながらやっています。……なかなかなれないんですけどね(笑)」(週刊少年チャンピオン 2014年33号より)

当時から「国宝」「世界一可愛い」と言われていた鈴木愛理さんが、自分のことを「可愛くない!」と思うことがあるなんて……。と衝撃を受けたことを覚えています。「それでも、ファンのために自分を好きになろう」と自己肯定をしていた。「他人のために自分を好きになれる場所。それがアイドル」。彼女のプロ意識と優しさを感じる答えでした。

【Vol.002】伊藤かりん(元・乃木坂46)
「私は、“いつも笑顔で悩みを見せないのがアイドル”だと思っています。今って、“アイドルの涙”について語られたりしますけど……私は幼少期、モーニング娘。さんが好きだった頃に輝いてる姿を見てアイドルを好きになったから。女のコが泣いてる姿を見て、大人は心を打たれるし、応援したくなるかもしれないですけど、子供は暗い気持ちになるんですよ。楽しんで応援できるのが、アイドルなんですよ。(中略)アイドルの涙を否定するわけじゃないんですけど、私は笑顔でいたいなって。やっぱりアイドルは太陽だから」(週刊少年チャンピオン 2016年6号より)

乃木坂46で、能力の高さと異彩を放っていた伊藤かりんさん。そんな彼女の“アイドル”とは“笑顔”でした。単純に聞こえるかもしれないけれど、笑顔の逆である、アイドルの涙について言及。「アイドルの涙を見て、大人は心を打たれるかもしれないけど、子供は暗い気持ちになる」という言葉にハッとさせられました。さらにまっすぐな笑顔で「やっぱりアイドルは太陽だから」と言われたときには鳥肌が立つほど胸を打たれましたね。

【Vol.003】西恵利香(元・AeLL.)
「“アイドルは偶像ではない”かな。もともとアイドルって“偶像”っていう意味じゃないですか。……でも私たちは……ファンと一緒に活動することが多くって、すごくかけがえのない存在なんですよ。絶対に他のアイドルさんに比べて、AeLL.はファンにとって近い、なくてはならない存在なんだと思うから。……だから、ちゃんとそこに存在して。一緒にいる存在なんです!“偶像”なんかじゃないって!」(週刊少年チャンピオン 2014年39号より)

その歌唱力の高さと意識の高さでAeLL.を引っ張ってきた西さん。この記事が出た半月後にAeLL.の活動休止が決まっていたタイミングでのインタビューでした。アイドル界で「みんな心があたたかくて結束が異常に固い」と言われてきたAeLL.ファミリー(AeLL.のファンの総称)への愛情と、もうすぐ終わってしまうアイドル人生を噛み締めての言葉でした。「偶像”なんかじゃないって!」というのは彼女の心から出た本音と願いだったと思います。