2月17日、東京・新宿ロフト 3マンライブイベントレポ
2月17日、東京・新宿ロフトでRAY、代代代、クロスノエシスのスリーマンツアー「ALMOST TRANSPARENT 東京編」が開催された。このツアーは2月1日に3組によるスプリットシングル『ATMOSPHERE』がリリースされたことを記念して行われたもの。彼女たちは1月から大阪、静岡、福島を回っており、この日、東京で千秋楽を迎えた。
当日、3組はそれぞれ20分のステージを2本ずつ行うタイムテーブルを構成。トップバッター・クロスノエシスは、アブストラクトな『ATMOSPHERE』でライブをキックしたかと思ったら、その後は複雑なドラムパターンが印象的な『VISION』、4つ打ちダンストラック『インカーネイション』、ドラムンベースチューン『ark』を畳みかける。
そしてシューゲイザーに大胆にお色直しされた、スプリットシングル収録の『翼より Remix』(RAY prod. feat. Kensei Ogata)でクロスノエシスが1回目のステージを終えると、代代代が意外すぎるセットリストを展開。6拍子と7拍子が行ったり来たりしながらサイケデリックな世界に誘う13分超えの大曲『ボロノイズ』と、『LASE Remix』(クロスノエシス prod. feat. sayshine)をパフォーマンスしてステージをあとにした。
RAYの最初のステージは正攻法。琴山しずくを体調不良で欠いた状態ながら『Overture』に乗ってステージに現れた4人は『Fading Light』『世界の終わりは君とふたり』『レジグナチオン』『わたし夜に泳ぐの』と、バリエーション豊かながらも、いずれも紛うことなき正調シューゲイザーナンバーを投下した。
再び登場したクロスノエシスのライブは、1回目のステージのラストナンバーのオリジナルバージョンである『翼より』で幕を開ける。そして彼女たちは、この硬質なスローナンバーののちラテンテイストのギターが耳に残る『薄明』や、野太いシンセサイザーとハードロックギターが絡み合う最新ナンバー『insane』、ハードながらもチップチューンライクなシンセ使いが心地よい『awake』を披露して、スリーマンツアーの自らのステージを締めくくった。
『クラウスイハ』『ATMOSPHERE』と軽快な4つ打ちナンバー2曲で2回目のライブを始めた代代代だったが、その後は一転。トラック、ボーカルともに不穏極まりない『まぬけ』と、高速ブラストビートナンバー『すべてが薄明の中で』を投下していた。
RAYの2回目のライブは、内山結愛がインタビュー中「楽しさ、明るさに振り切った曲」と語っていた『ATMOSPHERE』でスタート。その後も前身である・・・・・・・・・の活動初期からのキラーチューン『サテライト』や、メンバーそれぞれの『ジェネレーション』の掛け声がかわいらしい「GENERATION」、代代代・梨央曰く「かなり聴きやすい代代代」こと『バタフライエフェクト Remix』(代代代 prod. feat.小倉ヲージ)、最新ナンバー『秘密がいたいよ』を畳みかけるブライトなステージを繰り広げた。
「ALMOST TRANSPARENT 東京編」セットリスト
■クロスノエシス
01. ATMOSPHERE
02. VISION
03. インカーネイション
04. ark
05. 翼より Remix(RAY Prod. ft. Kensei Ogata)
■代代代
01. ボロノイズ
02. LASE Remix(クロスノエシス prod. feat. sayshine)
■RAY
01. Fading Lights
02. 世界の終わりは君とふたりで
03. レジグナチオン
04. わたし夜に泳ぐの
■クロスノエシス
01. 翼より
02. moon light
03. 薄明
04. insane
05. awake
■代代代
01. クラウスイハ(ロング)
02. ATMOSPHERE
03. まぬけ
04. すべてが薄明の中で
■RAY
01. ATMOSPHERE
02. サテライト
03. GENERATION
04. バタフライエフェクト Remix(代代代 prod. feat. 小倉ヲージ)
05. 秘密がいたいよ
取材・文・撮影(ライブ)/成松 哲 撮影(インタビュー)/ポチりさ