「原宿系アイドルになるつもりだったのに……」代代代×RAY×クロスノエシス 注目楽曲派グループ座談会！

考えたこともなかった……。

実は「こういうアイドルになりたい」っていう明確なビジョンをそこまで持っていたわけではなくて……。当時アルバイトしていたお店の店長さんが小倉さんのことを知っていて。しかも私がいろいろオーディションを受けていることも知っていたから「小倉さんっていうスゴい人がいるから受けてみたら？」って言われて受けただけなんです（笑）。

えー！ すごい！

正直、そのころは小倉さんがどんな音楽をやっている人なのか知りませんでした（笑）。もちろん、今は小倉さんの曲が一番好きだし良かったなって思ってますけど。

知っていたし、好きでした。ずっと表現にかかわること……お芝居やミュージカルをやっていたんですけど、ちょっと転機があったというか、「これからも表現者でありたい」「しかも今しかできないことをやりたいな」って考えるようになった時期があって……。

そうですね。で、オーディションを探しているうちに、好きな音楽をやっていた人たち……クロスノエシスが新メンバーを募集していることを知って応募しました。

原宿系アイドルになるつもりだったのに……。

あはははは（笑）。

Appare!さんとかわーすたさんみたいになれるんじゃないか？ と思ってオーディションを受けたはずなのに、大人に言葉巧みに丸め込まれ……（笑）。でも、それまで1mmも知らなかったシューゲイザーという音楽に出合ったことで、ほかのジャンルの音楽にも触れるようになって、ディスクレビューをしていることをみなさんに知ってもらえるようになったので、タイミングと運と出会いが絡み合った結果、今があるんだなって思ってます。
もちろんRAYの活動も音楽も楽しいから「私はAppare!さんは観て応援する側の人間であって、やる側ではなかったのかな」という気もしていますし。なので、今は全然大人にダマされたとは思ってないです（笑）。

その気持ち、ちょっとわかる。同じ事務所のクマリデパートと対バンライブをしたときに楽曲交換をしてみたんですけど「ああ、これは自分にはできないな」ってなりましたから。

痛感させられました。観ているのが一番幸せ（笑）。

今の2人の話を聞いていて思い出したんですけど、私、スターダストのアイドルさんは全部通ってるんですよ。

そうですね。で、一番ハマったのが、たこ虹さん（たこやきレインボー）なんですけど、結愛ちゃんやLAKEちゃんの言う通り。「確かに自分にあれはできないな」「観る側やわ」っていう気がしていて。自分は自分のできる表現をがんばっていくのがベストなんだろうな、と思っています。

私自身は、アイドルは自分たちの成長の過程を楽しんでもらう存在だと思っていて。実際にファンの方にそんな私たちの姿を応援してもらえているからアイドルでいられる。ファンの方との関係性が私をアイドルにしてくれているんだと思っています。

うん。ファンの方との距離感や寄り添う気持ちのあり方がバンドさんとはちょっと違う。アイドルならではのバランスを取れているから、ちゃんとアイドル性を保てているのかな、という気がします。

ふたりとも、なんかめっちゃいいこと言うな。私、なんも思い付いてないのに。

えー……。なんでやろうな？ ……じゃあ、私はその答えを見つけるためにアイドルを続けていきます！

カッコいい！

今のは太文字で書いておいてください（笑）。