全力で女性アイドルを推す女性のことを、アイドル業界では「女オタ」と呼ぶ。そんな彼女たちに「女オタの推し方」を聞くインタビュー。
「どんな気持ちで同性アイドルを応援しているの?」「どんな出会いからアイドルを好きになったの?」その気持ちにフォーカスする。
第6回目は、“元ZOC”、現在METAMUSE・西井万理那ちゃんの女オタさんが登場です。
PROFILE
のあさん・学生
METAMUSE ファン歴 3年
推しメン 西井万理那ちゃん
靖子ちゃんの曲も聴くようになりました
のあさんの最初のアイドル体験はいつ頃ですか?
- のあさん
韓国の男性アイドルは高1くらいのから好きなグループがひとつだけあって。女性のアイドルで好きになったのはZOC(現・METAMUSE)が初めてです。
当時の小学校はAKB大流行時代ですよね。
- のあさん
そうですね。でもほぼ興味なかったです。「神7で誰が好き?」みたいな会話はありましたけど、誰が好きとかはなかったですね。どっちかと言えば、嵐とかのほうが。あと中学生になると、YouTuberとかですね。東海オンエアとか。もう7〜8年前ですけど。ヴィレヴァンでグッズが出たりしたら買いに行ってました。
中学生で東海オンエア! もうそういう時代なんですね!
- のあさん
東海オンエアは今でも好きですね。今もずっと見てます。
当時の趣味とかは?
- のあさん
バレー部だったんですけど、部活、弱いのにむっちゃ厳しかったんで、部活ばっかりやってて。休みの日は友達と遊んだりするくらいで趣味、みたいなものは何もなかったんですよね。本当にYoutubeを見るくらいでしたね。
そうなんですね。で、高校になってから、韓国系の男性アイドルへと。なんていうグループですか?
- のあさん
韓国のアストロっていう男性アイドルグループが好きになりました。推しは、チャ・ウヌですね。
そのウヌさんはカッコいいんですか?
- のあさん
そうですね。グループの中でも一番人気で。「顔面天才」って感じです。他のメンバーが300万フォロワーくらいなのに、ウヌだけ2000万人くらいいるっていう。
そんなに! 本当にケタ違いですね。
- のあさん
本当は韓国に行って追いたいって思ったけど、高校生だったので、Youtubeで見たり、新大久保で非公式グッズを買うくらいで。
なるほど。で、そこからZOCを知るきっかけってなんだったんですか?
- のあさん
東海オンエアですね。「リーダーのてつやがアイドルのMVに出演しました!」って発表があって。それがZOCの『断捨離彼氏』って歌だったんですよ。それまでアイドルっていうと「AKBみたいに人数が多くて、前髪がある感じの子ばっかりなんだろうな」ってイメージで。でもZOCって歌詞も雰囲気も私が知ってるアイドルと全然違ったんですよ。
それでガツンとやられちゃったんですね。でも当時の「今までのアイドルとは違うグループ」というと、ZOCもそうですけど、WACKもそうだったじゃないですか。WACK系にはハマらなかったんですか?
- のあさん
そうですね。WACKを否定するわけではないんですけど、私はZOCの歌詞を書いている靖子ちゃん(大森靖子)の世界観にやられたって感じだったので。もしてつやがWACK系のグループのMVに出てたとしても多分ハマらなかったと思うんですよね。
なるほど。
- のあさん
その当時は、まだそこまで動画もアップされてなかったんですけど、いろいろYoutubeで見るようになって。『断捨離彼氏』だけじゃなくて、ファーストシングルの『family name』もすごい歌詞で。family nameって、“名字”って意味なんですけど。つまり、親からの呪いみたいなもので、でもそこから、次の世界に行くことを諦めない、みたいな。しかもメンバーそれぞれが抱える過去とかを歌詞に入れ込んでて。そういうのもあって、靖子ちゃんの曲も聴くようになりました。
- のあさん
それから、SNSでメンバー全員フォローして、って感じです。当時はにっちやん(西井万理那)と、辞めちゃいましたけど、かてぃ(香椎かてぃ)が好きで。
なるほど。西井さんのどこらへんに惹かれたんですか?
- のあさん
最初は「顔可愛いな」って思って(笑)。で、今は無くなっちゃったんですけど、当時、いろいろしゃべってる動画があったんですよ。それで「この子、めっちゃハッピーだし、めっちゃ明るいし、周りのことをちゃんと見ていてすごいな」って思って。そこから好きになりました。当時は、にっちやんとかてぃだけでしたね。今はZOC全体への愛もあるんですけどね(笑)。