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ばってん少女隊、夏を駆け抜けた名曲『虹ノ湊』が有線で話題に なぜ今の時代に有線で“ばっしょー”がウケ続けている?

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有線で「推せる」ことにファンが気付いた

「『OiSa』の有線でのヒットは多分に偶発的要素が強く、グループ運営もファンも予想外だったと思います。ただ、これでファンが『有線で知名度を上げられる!』と気付いたのかなと。リクエストでチャートを上げられるので、ファンが推す行動が結果に反映されやすいんですね。もとが福岡のローカルなグループですから、アイドルオタクではないけど名前は知っている、という層もいて、彼らが有線やSNSで推してくれているかもしれません」(岡島氏)

ばってん少女隊『YOIMIYA』

『OiSa』の後、2022年3月18日配信の『YOIMIYA』も今春の有線ヒットチャートの上位に上り、その後の『虹ノ湊』へと続く。この過程で「ばっしょーといえば有線」というイメージが作られ、ファンが積極的にリクエストするようになったのではと岡島氏は考える。

確かに22年9月9日付けの有線J-POPリクエストランキングでも『虹ノ湊』は36位に入っており、順位を下げながらもリリースから2ヶ月経ってもランクインし続けている。CDをまとめ買いしライブ現場に通うよりも、有線で上位に来るようネットなどからリクエストする方が手軽にできる。「このグループの曲を流せばウケる、という方程式が有線側とばってん少女隊のファン側で共有されてきたかもしれませんね。ファンがリクエストしてくれたりと反響もあるので曲をかけやすくなっている、そういういい循環の中に、『虹ノ湊』も乗っているのではないかと」(岡島氏)

有線という戦いの舞台に旗を立てるばってん少女隊。また、カフェやコンビニで彼女たちの新しい名曲を耳にするのも遠い日ではないだろう。

取材・文/大宮高史