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まさに芸能界を席巻中!ファーストサマーウイカはなぜ売れたのか?

ガラスガール

今やテレビに映画、俳優業に音楽活動・バラエティタレントと大活躍中のファーストサマーウイカ。

BiS、BILLIE IDLE® と渡り歩いてきた彼女が、元アイドルであることを知らない視聴者もいるのではないだろうか。テレビで見ない日はないほどまでになった彼女が芸能界で無双している理由とは? 今日の活躍にアイドル時代の経歴は何をもたらしたか。過去の言動もヒントに考察しよう。

無双の理由① BiS時代に得た 俯瞰視できるバランス感覚

1990年生まれのファーストサマーウイカ(以下、ウイカ)は、学校を卒業後、地元の大阪で「劇団レトルト内閣」に入団。俳優として小劇場の舞台に立っていた。現在も席を置いているこの劇団で看板女優として活躍していたが、突然、東京行きを決意したという。そして、上京してすぐ、アイドルグループ『BiS』のオーディションを受けることになる。

「22、23歳になる前に、“やっぱり、ちょっと東京に行ってみたいな”という、“上京心”みたいなのが芽生えてきて。ノリで最初に受けたオーディションが『BiS』だったんです」
(TOKYO FM「鈴木おさむと小森隼の相談フライデー」出演回)
「上京して、ぼちぼち頑張って行こうかいなって思っていた時に、たまたまアイドルのグループの募集があって、そのグループの曲、1曲も知らないけれど、とりあえず受けに行ってみようかなって」
(2019年8月掲載 WEB ザテレビジョンインタビュー)

たまたま巡りあったかのようにBiSの門を叩き、全国区ブレイクへの第一歩を踏み出す。

アイドル戦国時代が始まっていた2013年、加入時22歳という年齢も遅咲きだが、なぜ彼女がここまで生き残っているのか。BiS時代からソロまでウイカをインタビューしてきたライターの平賀哲雄さんに話を聞いた。まず挙がるのは、一歩引いて周りを見ることができるバランス感覚だ。

「彼女は『こうした方が売れる。仲間のためになる』ということが視えたら、運営に言うべきことを言ったり、あえて脇役に回ることも辞さなかった。メンバーでありながらプレイングマネージャーのようにも振る舞える気質なんです。

当時、BiS第1期のファイナルを飾った横浜アリーナ公演(2014年7月8日)の前にプー・ルイとウイカの仲をあえて悪くさせてそれをドキュメンタリーに録ろうという『演出』が試みられたことがあったんですが、ウイカはそれは上手くいかない、プー・ルイにプレッシャーを与えてしまうと拒否したそうです。そうやって言うべきことは言うしたたかさもあれば、プー・ルイを立てて自分はサブに回る、BiSのボーカルに足りない自分のパワフルな低音を活かそうといったチーム意識も身についていた」

 BiSで得た、チームの中で自分がどう振舞えばよいかを見極められるバランス感覚。この才覚は、ソロタレントとしてのブレイクにもつながっている。

初代BiS・最終シングル曲『FiNAL DANCE』