INTERVIEW

INTERVIEW

衣装スタイリスト・たけうちはるかのこだわり「“衣装がかわいい”ではなく、“衣装を着た子がかわいい”になるように」-アイドルクリエイターズインタビュー-

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5人揃って、そしてアイドルとして着る“最後の衣装”

2015年以降、数多くの衣装を手がけてきたたけうちさん。今まで制作されてきた中で、特に思い入れの深い衣装は?

  • たけうち

    どれもたくさん思い入れがあるんですが、直近だと、昨年末にグループを卒業した坂元葉月ちゃん(わーすた)の卒業公演の衣装です。

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2021年12月25日に開催された「わーすた坂元葉月卒業ライブ『The World Standard』」(東京・中野サンプラザホール)の衣装
  • たけうち

    わーすたには何度も衣装を制作させていただいていたので、葉月ちゃんともたくさんの思い出があって。寂しい思いも強かったんですけど、5人揃って、そして葉月ちゃんがアイドルとして着る“最後の衣装”だったので、かなり気合いを入れて制作しました。

どんな発注のもと制作されたんですか?

  • たけうち

    メンバーからの要望として、「白地にメンバーカラーでそれぞれにお花の刺繍」というものがありました。それを踏まえて、5着とも形は違うんですけど、 “お揃いの5人”に見えるように仕上げましたね。

白い衣装ということもあって、この衣装を最初に見たとき、勝手ながらウェディングドレスを連想しました。

  • たけうち

    そうなんですよね(笑)。できあがってメンバーに着てもらったときに私も「花嫁さんみたい!」と思いました。制作段階では意識していなかったんですけど、「5人が別の道に進んでも幸せでいてほしい」という願いを込めていたので、自然と幸せオーラがあるウエディングドレス風に仕上がったのかなと思います。

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卒業ライブ当日は現場にいたそうですが、いかがでしたか?

  • たけうち

    実は“ワードローブ”として舞台袖で早着替えのサポートをしていたので、客席からは見られなかったんです。でも、ライブの最後に5人をこの衣装でステージに送り出して、袖から見た光景はすごく素敵で、かわいくて。その場で涙涙になってしまいましたね。

    送り出すまでは「最後のステージをこっちのミスで絶対に失敗させられない」っていうプレッシャーで気が気でなかったので、猫耳やイヤリングのようなアクセサリーも含めて、完璧な状態で送り出せた安心と(笑)、その光景で号泣でした。

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最後の身支度を仕上げて晴れ舞台に送り出し、その姿に感涙する……まさに花嫁のベールダウンを担う母親のようなエピソードですね。

  • たけうち

    あはは(笑)。「今まで携わらせてくれてありがとう」っていう感謝の気持ちも含めて、確かにそんな感じかもしれないですね。葉月ちゃんからも「最後にこれが着られてよかった。嬉しかった」って言葉をもらえて、私の中で心に残る一着になりました。

    わーすたには今年1月の4人体制の初ライブでも衣装を制作させていただいたんですが、これからも頑張るメンバーを後押しできるようなものを制作していきたいですね。