船井美玖、宇都宮未来という、かつて秋元康が手がけたガールズバンドユニット「ザ・コインロッカーズ」でボーカルとして活動していたふたりが組んだ「月刊PAM」。
昨年2月にプレデビューし、日々、下北沢界隈での対バンを中心に活動する彼女たちが、今週5月29日(水)に『春月 E.P.』をリリース。
ガラスガールではふたりにインタビューを実施。結成の経緯から昨年1年間で感じたこと、そして新曲の話などを通して、今のふたりにせまった。
私たち、軽い気持ちで生きてるんです
「ザ・コインロッカーズ」のメンバーとして2021年末まで活動していたおふたりで結成した月刊PAM。まず、あらためて結成の経緯を聞いてもいいですか?
- 船井
コイロカの解散が決まって、当時の私はソロでグラビア活動をやっていきたいと思ってたんです。で、今のマネージャーが雑誌の編集者なんですけど、解散後に「僕は事務所を立ち上げようと思っている」「船井ちゃんがよかったら、うちに所属して、歌を歌い続けてほしい」ってオファーをもらって。
歌はもう考えてなかったし、ひとりで歌うのは嫌だなぁと思いながら迷っていたら、「歌をやりながらグラビア活動をしよう」「ひとりが嫌だったら、宇都宮未来ちゃんも誘って、ふたりで歌うのは?」という話になったんです。コイロカ時代、未来ちゃんとツインボーカルを組むのは楽しかったし、声質も対照的だから面白いんじゃないかとなって、未来ちゃんを誘いました。
宇都宮さんは、コイロカ解散より少し先に卒業されていたんですよね。
- 宇都宮
ですね。私は大阪出身なんですけど、当時ちょうどNMB48のオーディションがあって。コイロカは辞めちゃったけど、何かまたやりたいと思ってそのオーディションを受けてたんです。最終まで残って、研修期間の最後の最後で落ちちゃったんですけど、そのタイミングで船井から声をかけてもらって。「あ、全然やる〜」って。
そんなラフな返事だったんですか?
- 宇都宮
うん、全然軽い返事でした。だし、今も軽い感じでPAMを続けてます。
- 船井
そう。私たち、軽い気持ちで生きてるんです。
いい抜け感ですね。
- 宇都宮
でも、私も当時から「相性がいい。ふたりともいいバランスで歌ってる」と思ってました。周りからは「歌い方や声が正反対」とか「一緒に歌うとお互いの良さが消えるから、ふたりでひとつの声になるように歌って」って言われてたんですけど。
- 船井
PAMになって、やっと「ふたりの歌い方や声の違いがいい」って言ってもらえるようになったよね。
- 宇都宮
そうね。「ふたりとも歌声に“圧”がある」ともよく言ってもらえるんですけど、だからお互い負けずに、自由さが歌に出ているのがいいんじゃないかなと思います。
互いに相性の良さを信じているからこそ、今のコンビネーションが出ているんですね。