認め合う互いの「◯◯力」
では、対談スタートです! 先ほど「でんぱ組に入る前から知り合い」というワードが出ましたが、おふたりは週刊プレイボーイが毎年TOKYO IDOL FESTIVALと行なっていた、グラビア×ライブのコラボ企画「ナツ☆イチッ!オーディション」の初代(2016年)ファイナリストだったんですよね。
- マリリ
2016年。もう6年前ですって。
- 空野
私たちの出会いのきっかけ。……えっ!? 待って! 古のグッズが!
トークが弾むかなと思って、そのグラビアが掲載されたムック本『ナツ☆イチッ!』(集英社)を持ってきました。
- マリリ
めっちゃ懐かしい! でも、6年経っても意外と変わらないかもしれない。あおにゃん、ずっとスタイルいいなぁ〜。
- 空野
嬉ちぃ。でもね、変わってると思う! グループになって、ソロで活動してた“単独戦闘型”時代よりもステージで駆け回ってるから、今のほうが筋肉がついてると思う。
- マリリ
言われてみれば前よりも引き締まったかも! マリちゃんはさ、この頃まだアイドルになって1、2年だったし、自分以外のファイナリストがみんな年下だったから、「私、大人じゃないですよ?」みたいな顔してる(笑)。
私、この頃からあおにゃんのその包容力が大好きだったんだよね。
- 空野
包容力? 私、皆無な気がするけど。
- マリリ
絶対に否定的なことを口にしないじゃん? たとえばこの本が出るタイミングで、ファイナリストが揃って記者会見に出たとき。会見とか初めてで「どうしていいのかわかんない」って言ってたら、「私もわかんないよ。大丈夫大丈夫」って言ってくれたんだよね。
- 空野
そんなこと言ったっけ? 私、めっちゃいい奴じゃん。
- マリリ
そう! めっちゃいい奴って第一印象だったんだよ、あおにゃん。
私はこう、集団の中でなかなか馴染めないタイプというか、人が多ければ多いほど人に話しかけられないタイプだったんだけど、あおにゃんは当時からどこの現場でも話しかけてくれて。その頃のカメラロールを見ると、あおにゃんと撮った写真が一番多いんだよね。
- 空野
私はかわいい女の子たちと繋がりたかったからね(笑)。ソロで活動してたから楽屋はいつもひとりだし、友達を増やしたくて。
- マリリ
そこから行動するのがすごいんだよ。私もシンガーソングライターやってたとき、周りもシンガーソングライター同士だからひとりなんだけど話しかけられなくて、ほとんど仲間ができなかったから。ファイナリストっていうライバル関係でもめっちゃ話しかけてくれて、しかも優しくて……って、もうずっと大好き(笑)。
マリリさんが感じる空野さんの魅力は「包容力」と「コミュニケーション能力」。逆に空野さんが思うマリリさんの魅力は?
- 空野
ズバリ言っていいですか? ほくろ。
- マリリ
あはは!(笑)。目の付け所があおにゃんだなぁ〜!
- 空野
その口元のね。初めて会ったときから「こんなに魅力的なほくろある?」って思ってた。女性らしいというか、マリチチが当時秘めてた“大人の女性の魅力”を感じるほくろだなぁ〜って。
そんなビジュアルもそうだけど、マリチチの魅力もそっくりそのまま「包容力」だと思う。やわらかい雰囲気がすごく好き。
- マリリ
いやいやいや……。
互いに「包容力」で認め合っているのはなんだかいいですね。
- 空野
そういえば全然関係ないんだけど、1個聞きたかったの。この前、ツーマンライブやったじゃん? そのときに「マリチチを“マリチチ”って呼んでる人ってあんまりいなくない?」「“マリチチ”ってニックネームじゃないの?」って思って。
正確に言えば、先の記者会見でマリリさんが自分の胸を“マリチチ”と呼んだのが始まりでした。
- マリリ
うん。私を“マリチチ”って呼んでるのはあおにゃんくらいだと思う(笑)。でもそれがあおにゃんっぽいし、私のWikipedia的には「愛称=マリチチ」になってるんで、間違ってない!
- 空野
よかった、正解にしてくれた!(笑)。そう、これがマリチチの包容力ですよ!