成松哲&犬飼華が選んだ楽曲とは?
成松哲が選んだのは……MIC RAW RUGA『ASTRO JET』
2024年後半以降、MIC RAW RUGAのライブにおいて確実にフロアを爆アゲさせ続けているキラーチューン。音源のリリースは今年1月ながら、もし'24年内にリリースされていたら去年の僕のベストソングはこれになっていたかも。そんな足かけ2年にわたって聴き倒している楽曲です。
グループの公式サイトによると、この曲は「『地球を捨てて宇宙でパーティーをしよう』をテーマに、アーリーレイヴのエッセンスを感じさせるサウンドが高揚感を煽る」ナンバーなのだとか。なるほど、おっしゃるとおり。超高速ブレイクビーツに、フィルターを開閉しまくりのAciiiiiiiiiiiiid!なシンセベースや、ピッチいじり放題の声ネタ、アナログ感丸出しの奇っ怪なパッドシンセが絡み合う楽器編成や、ピーク直前に突然ハーフテンポのレゲエに減速させる構成は、確かにProdigyら1990年代前半のヨーロッパのハードコアなテクノシーンで活躍した面々の楽曲を彷彿とさせます。
そして、そのトラックに乗っかるのはテクくてかわいいフィメールラップです。由緒正しきレイブミュージック+最新型のアイドルラップ。この組み合わせはかなりフレッシュな発明なのではないでしょうか。
なお、今年のMIC RAW RUGAは大豊作。この曲のほかにも、ドラムンベースやツーステップ、ガバと目まぐるしく変化しまくるリズムと8bitサウンドのマッチングが面白い「KILL SCREEN」、ダークで温度の低いミニマルエレクトロに乗せてSNS時代ならではの視線・目線の圧力をフロウする「watch」をリリースしています。当然、どちらも激しくオススメです!
PROFILE
犬飼 華
アイドルライター。AKB48グループ、乃木坂46、僕が見たかった青空など、秋元康プロデュース系を中心に取材。趣味は、上記グループ関連のラジオを聴くこと。2025年は160本以上取材しました。ガラスガールでは『やすすの世界 〜君はまだ 本当の秋元康を知らない〜』『2009年のAKB48・彼女たちが“国民的アイドル”となった瞬間 --或る記者が見た あの頃--』を執筆。
犬飼華が選んだのは……僕が見たかった青空『青空ディスコティック』
2025年3月発売の『恋は倍速』<僕青LIVE盤>に収録されたカップリング曲。こちら、僕青のライブ定番曲となっており、イントロが流れただけで、「キターーー!」と場内が爆上がりする全体曲。それもそのはず。この曲の何が秀逸かというと、振り付けなのだ。ステージでひとり日常に迷っている早﨑すずきの手を引っ張り、その他のメンバー側の非日常空間に誘う。早﨑はあっという間にメンバーたちによってリフトされ、戸惑いながらも1Aを歌い出す。
そして、早﨑は徐々に非日常へと染まっていく――というストーリーが振り付けで表現されている。これから練度を上げていけば、僕青の武器になる可能性が高い1曲。サックス音が効果的に入るのも耳に残る。
