握手会の列は回を重ねるごとに伸びていった。高いアイドル性でファンから熱い注目を浴びていた金澤亜美が、この12月に発売される“僕青”の7thシングル『あれはフェアリー』で“メインメンバー”(※センターのこと。僕青ではこう呼ぶ)になった。この重責を本人はどう受け止めているのだろう。気になる本音と、そのパーソナリティに迫る。
「TikTokを見ていたら映像が流れてきて、かわいいと思って来ました」
いきなりですが、メインメンバーになりたいと思っていましたか?
- 金澤
憧れはありました。でも、なれるかどうかというと、その自信はありませんでした。僕青でメインメンバーに立ってきた(八木)仁愛ちゃんも(杉浦)英恋もパフォーマンスや表現力がすごいので、パフォーマンスがすごくないと無理なんだろうなと思っていました。あと、人前で話すのが得意じゃないから、そんな人がメインメンバーになっても頼りないじゃないですか。私になれる要素はあんまりないと思っていて。
この一年で握手会の列が飛躍的に伸びましたよね。そのことをどう感じていましたか?
- 金澤
ありがたいことだなと思っていました。今までは列が途切れがちで、「ファンの方いるかなー」ってブースから覗いていたんですけど、初めましての方が増えてきました。
何がきっかけなんでしょうね。
- 金澤
それは自分でも気になるから聞いてみるんです。友達と連れてきたという方もいらっしゃいますけど、一番多いのはTikTokです。「TikTokを見ていたら(金澤の)映像が流れてきて、かわいいと思って来ました」という方が多いです。SNSの力は大きいんだなって感じています。


「○○やって」とか言われません? 「釣って」とか。
- 金澤
6枚目シングルの時、TikTokで番組をやらせていただいたんですけど、そこで胸キュン台詞を言う場面があって、「(指でピストルを作って)バーン」ってやったんです。そしたら、握手会で「バーンってやってください」って、めっちゃ言われるようになりました。
男女比は?
- 金澤
7:3くらいです。最近、若い女性の方が増えたと実感しています。「憧れです!」とか「僕青に入りたいです!」と言ってくださる方もいて、嬉しいです。
それは嬉しいですね。ちなみに、ステージ上ではどういうことを意識していますか?
- 金澤
ファンの方とのコミュニケーションは大事にしています。目を合わせたりして、ファンサをします。いろんな方を見るようにしていて、手を振るようにもしています。
自分を推している人にだけ?
- 金澤
ファンサは自分を推してくださるファンの方に対してするんですけど、目を合わせるのは誰に対してもやります。曲中に目が合ったり指差しされたりしたら、私が逆の立場ならとっても嬉しいです。雲組単独公演に行って、メンバーと目が合った気がするだけで嬉しいですし。
そのファン心理、わかります。アイドルって撮影されることが多いですけど、写真写りで気にかけていることはありますか?
- 金澤
よく困り眉で写っているよねと言われます。笑うと眉毛が下がっちゃうんです。それをかわいいと褒めていただけるので、それはそのままでいいかなって。
言われてみれば、たしかに困り眉ですね。そこがアイドルとして助けたくなるポイントなんでしょうね。
- 金澤
常に困っているように見えているみたいで、この間、普通に撮影してもらおうとしているだけなのに、仁愛ちゃんから「なんでそんなに困った顔してるの?」と言われて。全然困ってないんですけど(笑)。

