今思い出しても苦しい……

そんな『プレシャスサマー!』。カバーしてみてどうでしたか?
- 石浜
レッスンが始まった時にYumiko先生から、2曲とも「覚悟してやりなさい」って言われて。「いつもの全力じゃ足りないんだな」っていう自覚を持つことから始まって、「今まで100%だと思ってたことを、150%、200%まで出さなきゃいけない」という練習をこの期間ずっとしてきました。新曲の振り入れも2週間ほどかけて。過去イチ長かったです。
- 尾林
最初のレッスンで 2時間、先生にそういった心得や大事な話をしていただいて。
- 石浜
華鈴ちゃんは号泣してました(笑)。
- 的場
「本当にその通りだな」って思うこととか、考えたくなかったけど「本当は考えなきゃいけないよな」ってことを、Yumiko先生がどんどん言語化していって。
- 尾林
あれがあったからこそ、結構みんな吹っ切れたと思う。

印象に残っている言葉はありますか?
- 的場
「今のあなたたちには、この曲たちを歌える器がありません」と「あなたたちに私がいくらいいものを渡したとしても、及第点くらいで終わらせるんでしょ?」って。
- 石浜
今思い出しても苦しい……。
- 尾林
「本当にそうだな」って思って。ここで言われなかったら自覚もせずに多分そのままだった。

思い当たる節があったと。
- 的場
やれてると思ってたというか、こなしてるわけじゃないんですけど、いつもYumiko先生が振り入れをするときに説明してくださる言葉とか、それを全部守り切ってやれてるかって言われたら、そんなことないかもしれないって思うと、グサッときて。
- 石浜
先生の振り入れは久しぶりじゃなかったのに、今まで言われてこなかったのは、もしかして私たちは諦められていたのかなと思って。「なんで今まで気づけなかったんだろう」「めっちゃ悔しい」って思いました。

慣れみたいなのもあったんですか?
- 石浜
それは確かにあったかも。長く続けていると自分の形みたいなのができちゃって。結花ちゃんはめっちゃダンスが上手いのに綺麗すぎるとそれはそれで違うと言われたり。
- 尾林
それを理解するのにまた時間がかかって……。先生としてはただ上手く踊ってほしいわけじゃなくて、もっとちゃんと見せなきゃいけないところがあるのに、そこを私は飛ばして、上手く見せられる表面的なところだけ見せているんだなって気づきました。ずっと綺麗に踊ろうと思って練習をしていたけど、曲を表現する方法はもっと違うところにあったんだなって。