ラフ×ラフ・永松波留が推す映画作品は……
3人目は、ミステリー・スリラーに特化した知識を持つラフ×ラフ・永松波留。

PROFILE
永松波留(ラフ×ラフ)
ながまつ・はる
2006年2月12日生まれ、福岡県出身。ニックネーム「はるるん」。
10月よりグループ初のライブハウスツアー『ポップ☆トラベル〜あなたに会いに来ちゃいました〜』開催。
オフィシャルホームページ
https://roughlaugh-official.com/
【映画と私】
①映画にハマった時期ときっかけ
中学2年生の頃、私は英会話を習っていました。
その授業の一環として、洋画を観て内容に関するテストを解く、という勉強法が取り入れられていました。最初は難しく、少し緊張しながら取り組んでいましたが、先生が私の趣味をよく理解してくださっていて、特に私が好きだったミステリーやスリラーの作品を中心に紹介してくれました。
自分の興味があるジャンルだからこそ、英語のセリフも前より自然と耳に入ってくるようになり、学ぶことが楽しみに変わっていったのを覚えています。そのうちに授業だけでなく、休日や放課後に自分でも映画を探して観るようになり、プライベートの楽しみとしてもすっかり定着していきました。 人と関わることが苦手で、日々、人の行動や言動を観察するのが好きだったので、ミステリーやスリラーなどをみることで人の心のうちを知り、表の顔と裏の感情を見られるのが好きでした。ここだけ聞くと変なひとみたいですが、ミステリーやスリラーを観ることの私の楽しみはここにあります。スリラーを観るうちにホラーにも興味をもち、今ではホラー、スリラー、ミステリーを観るようになりました。
②1カ月に観る映画の本数
3〜5本
③好きな映画の傾向
ミステリー、スリラー、ホラー
④人生最推し映画
『ミュージアム』(邦画)
最推しする理由は、一言で言えば、日本映画とは思えないほどのダークさと緊張感、洋画のような冷酷さを感じるところです。事件の内容も処刑方法も、ただ残酷なのではなく、ギリギリを突いてくるような演出がすごく好みです。
「ドッグフードの刑」や「針千本飲ますの刑」など、聞いただけでゾッとするような方法も、映像やメイクのリアリティがしっかりしているからこそ、より強く記憶に残るんだと思います。見せ方が上手で、怖いのにちゃんと見てしまうような緊張感が続くのがたまりません。
そして、演技が本当に凄まじくて、ただの猟奇スリラーではなく、人間の精神が追い詰められていく過程を体感させられるような感覚がありました。邦画ではなかなか見られない挑戦的な作品で、観終わったあとはしばらく頭から離れない。そんな作品です。
『真実の行方』(洋画)
なんといってもあの衝撃的などんでん返しです。ストーリーの展開に完全に引き込まれて、気付けば私自身も巧みに騙されていた感覚がありました。俳優たちの演技も見事で、登場人物たちのやり取りや状況の変化にリアリティがあり、違和感もなく物語に没入していったのを覚えています。
この映画は、私がミステリー、スリラーというジャンルに夢中になるきっかけとなった一本です。ラストで真実が明かされたとき、「まさか…!」という驚きと恐怖も同時に、「でも、言われてみれば……」と納得している自分がいて、その構成力にただただ圧倒されました。何より素晴らしいのは、見終わったあとにもう一度見返したくなるところ。一度結末を知ったうえで観ると、まったく違った視点で物語が立ち上がってきて、細部の意味や伏線の巧妙さに気づけるんです。その多層的な魅力こそ、この作品のすごさだと思います。
①映画にハマった時期ときっかけ
中学2年生の頃、私は英会話を習っていました。
その授業の一環として、洋画を観て内容に関するテストを解く、という勉強法が取り入れられていました。最初は難しく、少し緊張しながら取り組んでいましたが、先生が私の趣味をよく理解してくださっていて、特に私が好きだったミステリーやスリラーの作品を中心に紹介してくれました。
自分の興味があるジャンルだからこそ、英語のセリフも前より自然と耳に入ってくるようになり、学ぶことが楽しみに変わっていったのを覚えています。そのうちに授業だけでなく、休日や放課後に自分でも映画を探して観るようになり、プライベートの楽しみとしてもすっかり定着していきました。 人と関わることが苦手で、日々、人の行動や言動を観察するのが好きだったので、ミステリーやスリラーなどをみることで人の心のうちを知り、表の顔と裏の感情を見られるのが好きでした。ここだけ聞くと変なひとみたいですが、ミステリーやスリラーを観ることの私の楽しみはここにあります。スリラーを観るうちにホラーにも興味をもち、今ではホラー、スリラー、ミステリーを観るようになりました。
②1カ月に観る映画の本数
3〜5本
③好きな映画の傾向
ミステリー、スリラー、ホラー
④人生最推し映画
『ミュージアム』(邦画)
最推しする理由は、一言で言えば、日本映画とは思えないほどのダークさと緊張感、洋画のような冷酷さを感じるところです。事件の内容も処刑方法も、ただ残酷なのではなく、ギリギリを突いてくるような演出がすごく好みです。
「ドッグフードの刑」や「針千本飲ますの刑」など、聞いただけでゾッとするような方法も、映像やメイクのリアリティがしっかりしているからこそ、より強く記憶に残るんだと思います。見せ方が上手で、怖いのにちゃんと見てしまうような緊張感が続くのがたまりません。
そして、演技が本当に凄まじくて、ただの猟奇スリラーではなく、人間の精神が追い詰められていく過程を体感させられるような感覚がありました。邦画ではなかなか見られない挑戦的な作品で、観終わったあとはしばらく頭から離れない。そんな作品です。
『真実の行方』(洋画)
なんといってもあの衝撃的などんでん返しです。ストーリーの展開に完全に引き込まれて、気付けば私自身も巧みに騙されていた感覚がありました。俳優たちの演技も見事で、登場人物たちのやり取りや状況の変化にリアリティがあり、違和感もなく物語に没入していったのを覚えています。
この映画は、私がミステリー、スリラーというジャンルに夢中になるきっかけとなった一本です。ラストで真実が明かされたとき、「まさか…!」という驚きと恐怖も同時に、「でも、言われてみれば……」と納得している自分がいて、その構成力にただただ圧倒されました。何より素晴らしいのは、見終わったあとにもう一度見返したくなるところ。一度結末を知ったうえで観ると、まったく違った視点で物語が立ち上がってきて、細部の意味や伏線の巧妙さに気づけるんです。その多層的な魅力こそ、この作品のすごさだと思います。
【推し邦画 その1】
『でっちあげ〜殺人教師と呼ばれた男』
「誰が悪いの?」「ほんとにそうなの?」「自分だったら?」と見ている途中、何度も自分に問いかける場面が多かったです。この話は実際におこった20年前の事件をもとに2つの証言、2つの視点で描かれていて、後半の教師の証言がはじまったときに、それまでの教師に対する恐怖の矢印が、一気に180度変わりました。
やはり1番記憶に残っているセリフはタイトルにもなっている「“でっちあげ”です」ということば。演者さんのリアルすぎる表情や演技に引き込まれ、恐怖や感動、気付いたら感情がいい意味でぐちゃぐちゃでした。しかも実際にあった話が元になっているため、感情移入する場面も多く、リアリティがありました。だからこそただの“かわいそう”では終わらせてくれない苦しさもありました。
「悪」と「正しさ」が混合するところも現代とも通ずることがあるのではないでしょうか。家族や信頼、当たり前にあると思ってたものの重さを突きつけられました。涙が出るのに、理由がひとつじゃない。不安・怒り・愛情、感情が揺さぶられる映画です。
やはり1番記憶に残っているセリフはタイトルにもなっている「“でっちあげ”です」ということば。演者さんのリアルすぎる表情や演技に引き込まれ、恐怖や感動、気付いたら感情がいい意味でぐちゃぐちゃでした。しかも実際にあった話が元になっているため、感情移入する場面も多く、リアリティがありました。だからこそただの“かわいそう”では終わらせてくれない苦しさもありました。
「悪」と「正しさ」が混合するところも現代とも通ずることがあるのではないでしょうか。家族や信頼、当たり前にあると思ってたものの重さを突きつけられました。涙が出るのに、理由がひとつじゃない。不安・怒り・愛情、感情が揺さぶられる映画です。
【推し邦画 その2】
『ソロモンの偽証』
中学生のときに初めて観たとき、「すごい」としか言えないような感情が、自分の中に強く残りました。フィクションだけど、なぜかすごくリアリティや親近感もわきました。だけど、ただのミステリーとか、学園ドラマじゃない。正しさや真実に正面から向き合っていく姿に、同じ中学生だった自分は、正直、圧倒されたし、どこか憧れすら感じたのを覚えています。いま大学生になり、あのときの彼らの姿を思い返すと、「自分だったらどう行動するだろう」と考えてしまいます。
あの年齢で裁判をやろうとする彼らの行動力や覚悟に、改めて驚かされます。「信じる」ということや、「誰かの死をなかったことにしない」という姿勢など素直でまっすぐで、中学生らしいと思う面。それも反対されても、真実のために自分の信じる道へ進むこと。大きなものとぶつかって、それでも逃げずに向き合おうとする、大人になっても大切なことなのだといまになって思います。高校生のときにドラマ版も観たけれど、やはり何度観ても考えさせられます。登場人物たちの葛藤や、勇気、一人一人のリアルな感情や、それぞれの生徒の考え方に自分自身を重ねてしまっています。
私がミステリーを好きな理由のひとつに、「人の心の奥底が見えること」があるのですが、この作品はまさにそこに面白さ、興味があるだろうと思います。ただ事件を追うのではなく「正義」とか「真実」とか、そういう曖昧で苦しいものと向き合う作品だと思います。理不尽さとか、割り切れない感情とか、そういうもやもやを抱えたまま、それでも真実を探そうとする姿が、この作品のすごさなんじゃないかなと思います。ただのミステリーとしてじゃなく、自分の価値観に触れられるような映画です。
あの年齢で裁判をやろうとする彼らの行動力や覚悟に、改めて驚かされます。「信じる」ということや、「誰かの死をなかったことにしない」という姿勢など素直でまっすぐで、中学生らしいと思う面。それも反対されても、真実のために自分の信じる道へ進むこと。大きなものとぶつかって、それでも逃げずに向き合おうとする、大人になっても大切なことなのだといまになって思います。高校生のときにドラマ版も観たけれど、やはり何度観ても考えさせられます。登場人物たちの葛藤や、勇気、一人一人のリアルな感情や、それぞれの生徒の考え方に自分自身を重ねてしまっています。
私がミステリーを好きな理由のひとつに、「人の心の奥底が見えること」があるのですが、この作品はまさにそこに面白さ、興味があるだろうと思います。ただ事件を追うのではなく「正義」とか「真実」とか、そういう曖昧で苦しいものと向き合う作品だと思います。理不尽さとか、割り切れない感情とか、そういうもやもやを抱えたまま、それでも真実を探そうとする姿が、この作品のすごさなんじゃないかなと思います。ただのミステリーとしてじゃなく、自分の価値観に触れられるような映画です。
【今見ることができる配信サービス】
U-NEXT、FOD、Amazonプライム、Hulu
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【推し邦画 その3】
『ノイズ』
「誰かを守るためだった」という言葉でどこまで嘘を重ねられるのかがこの物語のポイントだと思います。ある“過ち”をきっかけに共犯関係になった3人の、「これは正当防衛だ」「島を守るため」「バレなければ、何も変わらない」という言葉たちが人間の芯をついている気がしました。
心の中でダメだとわかっていながらも、自分をいいように言い聞かせていく。少しずつ嘘を重ね、罪を隠し始める。私自身も見ていながら、よくないとわかっているのに、正義のように見えてきてしまうのです。
綺麗事で、結局は自分を守るため、1番怖いのは未来の自分だと思いました。口では綺麗ごとを言いながら、心の中では他人を見て、疑い、計算している。信頼関係という名の中にある、「人間のセコさ」や「誰もがもっているであろう黒い部分」が、この作品にはリアルに描かれています。綺麗で純粋な表情の裏にある誰にも見せたくない感情や欲望が渦巻いています。それが少しずつほころび始め、崩れていく様子がとても面白いです。
「本当に正しかったのは誰なんだろう?」と考えたり、善と悪の境界線が曖昧な今の時代に、深く刺さる一作だと思います。何度も観て人の心を深掘りしたくなる一作です。
心の中でダメだとわかっていながらも、自分をいいように言い聞かせていく。少しずつ嘘を重ね、罪を隠し始める。私自身も見ていながら、よくないとわかっているのに、正義のように見えてきてしまうのです。
綺麗事で、結局は自分を守るため、1番怖いのは未来の自分だと思いました。口では綺麗ごとを言いながら、心の中では他人を見て、疑い、計算している。信頼関係という名の中にある、「人間のセコさ」や「誰もがもっているであろう黒い部分」が、この作品にはリアルに描かれています。綺麗で純粋な表情の裏にある誰にも見せたくない感情や欲望が渦巻いています。それが少しずつほころび始め、崩れていく様子がとても面白いです。
「本当に正しかったのは誰なんだろう?」と考えたり、善と悪の境界線が曖昧な今の時代に、深く刺さる一作だと思います。何度も観て人の心を深掘りしたくなる一作です。
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