代表曲『3WD』の制作秘話
「逆張り」でいうと、それこそ『3WD』はそれまで聴いたことのない感じの楽曲で。当時から気になっていましたが、どんな音楽から影響を受けて作ったんですか?
- GUCCHO
メインのビートは僕が好きなバンド、ザ・プロディジーのロッキンでちょっと凶暴なビートをイメージしていて、そのビート感の上にリフが目立つギターがあったり、ホーンセクション、バキバキなスラップベースを入れてっていうサウンドをやってみたくて。
凶暴というか、その攻撃的な部分は歌詞からも伝わってきます。
- GUCCHO
あと、ダンスミュージックにビルドアップという音の刻みがだんだん早くなってピタッと止まって、そこで決めゼリフを放つという手法があって。それをやりたくて「Task行きます!」「Task行くぜ!」を入れました。作曲家もメンバーも絶対に滑れない超大技です(笑)。
メンバーもプレッシャーだったかもしれないですね(笑)。タスク以外に特に印象的な楽曲はありますか?
- GUCCHO
差はつけられないけど、最近、面白い出会いだったのは中国から「夜色特调」という新しいグループを立ち上げるからその楽曲を作ってほしいと依頼がきたことかな。2曲ほど提供していて今も新曲を書いています。この前は「TIF ASIA TOUR」にも出ていたみたい。
6/14,15開催!#TIFASIATOUR 2025 in Shanghai
— TIF ASIA TOUR (@TIFAsiaTour) June 14, 2025
@ バンダイナムコ上海文化センター · 夢想劇場
夜色特调(Shanghai)さんをパシャリ📸 pic.twitter.com/FZBvgfwCBN
中国で日本のライブアイドル文化が流行っているという話は最近よく耳にします。
- GUCCHO
現地に行ってそのシーンを生で体験したわけではないけど、やり取りしていて熱量を感じるし、日本でアイドルシーンが盛り上がってきたのと同じようなことが今、中国で起きているんじゃないかなと思います。提供するアイドルのパフォーマンスやファンの雰囲気を見て曲作りをするパターンが多いから、いつか中国にも行ってみたいです。
この10数年間で、作曲家として一番感動した出来事はありますか?
- GUCCHO
またタスクの話になっちゃうけど、強く印象に残っているのは、2022年の中野サンプラザのバンドセットでギターを弾いた事と、2017年のTIFメインステージ争奪戦の前哨戦でタスクが勝ったときかな。

あれはしびれましたね。今年のTIFではメインステージで熊澤風花プロデュース、GUCCHOさん作曲の新曲『FUNFARE!!!』も披露されました。
- GUCCHO
今年6月に開催された野音ワンマン(『Task have Fun 結成10周年キックオフワンマンライブ』)でのタスクとファンの一体感に感動したし、今年でグループ結成10年目ということで、ファンに対する感謝の気持ちや彼女たちが未来を切り開く姿を表現しました。
次はGUCCHOさんプロデュースのグループがTIFメインステージ争奪戦で勝つ瞬間も見てみたいです。あの感動をもう一度。
- GUCCHO
狙いましょう(笑)。