INTERVIEW

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ヒットメーカー作曲家GUCCHOがアイドルグループをプロデュース「声だけでも十人十色だし、光るものを一緒に探していきましょう」

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Task have Fun、クマリデパート、ドラマチックレコード、あまいものつめあわせ、シャルロットなど、数多くのアイドルヒット曲をはじめ、m-flo、倖田來未、電音部などのリミックスも手掛ける作曲家・GUCCHO氏が、アイドルグループをプロデュースすることを発表。本日よりメンバーオーディションの募集が開始された。

グループ名は「Gimme!×Gimme!」(ギミギミ)。

そもそも、どのような経緯でアイドル作曲の世界に入ったのか、その経緯を踏まえ、アイドルプロデュースへの意気込みを聞いた。

誰もやっていないことをやろうとしている

GUCCHOさんといえば、Task have Fun(以下、タスク)の代表作『3WD』(2017年5月)でその存在がアイドルシーンに広く知れ渡ることになりましたが、アイドル楽曲を手がけるようになったのはいつ頃からですか?

  • GUCCHO

    タスクが結成される前、同じ事務所に別のアイドルグループが何組かいて、その時からだから13年前くらいからです。

何がきっかけでアイドル楽曲を作るようになったんですか?

  • GUCCHO

    僕が19〜20歳の頃に弟子入りしていたビジュアル系バンドがあって、その頃のスタッフに渋谷でバッタリ会った時に「友だちが働いている芸能事務所がアイドルグループの曲を書いてくれる人を探しているからやってみない?」って言われて。

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おお、運命的ですね。

  • GUCCHO

    当時はダンスミュージックやリミックスを作ってクラブでかけたり提供していたりしたから、アイドルソングを作るのは新鮮で。ダンスミュージックは基本的に尺の感覚が長いし、ループが気持ち良くて徐々に変化を楽しむ要素があったりするけど、アイドルソングは展開が早くて。感覚を合わせるのは大変でした。

そこから楽曲を作り続けてきて、意識していることはありますか?

  • GUCCHO

    アイドル運営からリファレンス(参考となる楽曲)をもらって作曲に取り掛かることが多いけど、聴き込みすぎるとそこに引っ張られちゃうからさらっと聴く程度にして、運営と方向性をすり合わせながら自分のエッセンスをうまく混ぜていくスタイルは変わらないかな。あと、「逆張り」的な?

逆張りとは?

  • GUCCHO

    例えば、タスクの楽曲を作り始めた頃だと、世間ではエレクトリックのアプローチをする楽曲が流行っていると感じたから、逆にシンセを使わずにホーンセクション、ストリングス、生ドラムとかを入れようとか。流行りや王道からは外れて、誰もやっていないことをやろうとしてますね。まあ、へそまがりです(笑)。とはいえ、逆張りし過ぎるとバランスが崩れるので柔軟にやっています。

ベースのうねりというかグルーヴ感も「GUCCHO節」だなと思います。

  • GUCCHO

    どうだろう? 「○○節」は特に意識してなくて。ロック、ビジュアル、ミクスチャー、ダンスミュージックとか一通り通ってきて、それが全部ちゃんとつながってミックスされているのが今なのかなって。これまでの音楽経験が全て肥やしになっています。