あのタイミングでアイドルにならなかったことで

野田さんは静岡市出身、光岡さんは浜松市出身。静岡県民が外から見ていたfishbowlって、どんな存在でした?
- 野田
とにかく「すごい」のイメージでした。“いい曲”のワードで片付けちゃいけないですけど、音楽的にも強くて、いろんなライブやイベントに毎週のように呼ばれていて。忙しくて、大変な毎日を過ごしているグループなんだろうなって。
- 光岡
私はfishbowlが結成されたときから知っていて。ライブには行ってなかったんですけど、ショッピングモールとかでイベントをやるときにたまに見に行ってたんです。だからファンとして、どんどん大きくなっていく姿に憧れを感じていました。……まさか自分が近くに入るとは。

デビュー前から知っていたのは強い嗅覚ですね。
- 光岡
実は私、fishbowlのオーディションに応募もしていて。
- 野田
嘘ぉ!?
まさかのメンバー間でも初出し。
- 光岡
一応、オーディションのCMを見て応募してたんですけど、写真を添付し忘れちゃって。エントリーできてなかったんですよね。
- 野田
「写真忘れてますよ」って連絡来なかった?
- 光岡
来てた。でも、締切までにそれに気づけなくて。
- 野田
そういうことか……。でも親切だね、私たちの事務所は。
そんな経験があると、fishbowlを応援するのも複雑な気持ちになりません?
- 光岡
でも受かると思って応募してなかったので。素直に応援してました(笑)。
今回、おふたりがこれまでどんな経歴を歩んできたのか聞きたかったんですが、光岡さんからいきましょう。小さい頃はどんな子どもでしたか?
- 光岡
本当に大人しかったと思います。でも、昔から音楽は好きで。歌うのは好きだし、地域のやつですけどリコーダーのコンテストに出たこともあります。アイドルが好きになったのは中学の頃なんですけど、欅坂46がデビューして。あの大人に反抗する感じが好きで。そこから幅広く、アイドルに憧れを持つようになりました。
「アイドルになりたい」と思ったのは?
- 光岡
その中学生の頃です。でも誰にも言えないし、スマホも持ってなかったのでオーディションの情報も入ってこなくて。高校に上がってスマホを買ってもらってから、こっそり受けたりとか。

そのひとつがfishbowlのオーディションで。それもご家族に言わずに応募したんですかね。
- 光岡
今も知らないと思います。というか、今のkidsbowlの活動もあんまり認めてくれてなくて(苦笑)。専門に進学するときも、「大学に行かないのか」みたいな。キレイに進んでほしいんですよね。
でも、今の専門でやってることはすごく自分に向いていると思うし、アイドルになっていなかったら、きっとそのまま自分の天職のひとつに進める学校だと思うんです。高校時代、あのタイミングでアイドルにならなかったことで今の学校にいるから。それはよかったんじゃないかなって思います。
そう思えているのはすごく素敵ですね。ちなみに今年、kidsbowlのオーディションを受けたのは?
- 光岡
もうアイドルになる考えはなかったんですけど、専門の友達に言われて「たしかに最後のチャンスかも」と思って受けたんです。その友達は音楽の趣味が近くて、fishbowlの話もよくしていたというか、友達はライブにもちょくちょく行ってたんです。りよが「アイドルが好き」というのも知っていたので、「受けなよ」って言ってくれて。
そんな友達からしたら、合格した姿はびっくりじゃないですか?
- 光岡
「受けなよ」と言われながら「受ける」とは言わなかったので、驚いてました。Xでの発表を見て連絡が来ました(笑)。
