責任を持って発言しないといけない

まりちゅうさんのアイドル時代をもう少し振り返るというか、蒸し返してしまうのですが、2014年にSNSの裏垢発覚などの「ルール違反」で解雇処分になるも、「最後のチャンス」としてライブ現場で物販スタッフとして働き、再び候補生に戻り、ついに正規メンバーに昇格したという過去があります。
- 長澤
はい(笑)。当時はプロ意識が低すぎて、プロデューサーから「物販スタッフとして出直しなさい」と言われた時は絶望でした。
今は笑顔で話せてますが、当時はかなり落ち込んだんじゃないですか?
- 長澤
先輩たちがステージで華やかな世界にいる中で、自分は物販をしているというのが情けなくて。大好きなアイカレ(=アイドルカレッジ)さんと放プリが2マンコラボで『YOZORA』を披露した時は、悔しくて辛かったのを今でも覚えているし、「もう一度這い上がってやろう!」と思いました。

そういった覚悟を呼び起こすのも狙いだったかもしれませんね。物販スタッフをしている時、ファンの反応はどうだったんですか?
- 長澤
冷ややかな目で見られていたと思います。「こいつまた絶対やらかすし、戻ってくるの早いな」って人たちが圧倒的に多かったと思う。メンバーも少しは思っていたと思います。私も同じ立場なら「もう戻ってきたのかよ」と思っちゃうかも。それでも受け入れてくれたみんなには感謝しかないです。
反面教師でもあり、その経験がプロデューサー業にも活かされそうですね。
- 長澤
あの出来事があったからこその今のメンタルの強さなので、土台をしっかり作っていただいて本当に良かったですし、当時のプロデューサーの言葉ひとつひとつを今も覚えています。同じように、私もこれからメンバーに伝える言葉は記憶に残ると思うので、「責任を持って発言しないといけないな」と思っています。

ちなみに、裏垢はダメですか?
- 長澤
ダメじゃないですけど、見られていい内容なら(笑)。私も見られていい内容でやっていたんですけど、裏垢自体がダメなのにやってしまっていたので。ミスというかそういうのが許されない世界というのを忘れないでほしい。