若手ピン芸人の代表格でありながらライブアイドルシーンを最も広範囲かつディープに見ている著名人と言っていい存在の寺田寛明。今一番アイドルを語れる男が、シーン最先端をオフビートかつリアルに語る連載。今回は、楽曲派シーンで超マイペースで活動するTRASH-UP!! RECORDSの魅力について。
ふと気がつけば新高円寺……
- 寺田
最近TRASH-UP(TRASH-UP!! RECORDS)がアツいんですよ! 個人的に今一番楽しい現場かもしれない。
マジっすか!? ってあんま驚くと失礼になりますが、今の楽曲派の源流と言っていい老舗レーベルです。今年出て一部で話題になった『楽曲派アイドル ガイドブック』でもスタッフおふたりのインタビューが大フィーチャーされてました。
- 寺田
TRASH-UPの主催ライブが新高円寺LOFT X(TEN)ばっかりで、最近ふと気がつくと新高円寺にばかり行ってます。遠いのに。
目指したくないライフスタイルですね。サブカル聖地の高円寺からは徒歩15分くらい離れた辺鄙な場所ですからね。日高屋も四文屋もあるとはいえ。
- 寺田
今SAKA-SAMAとダダダムズと惑星通信社の3つのグループがあるんですけど、去年の年末にSAKA-SAMAとダダダムズがどっちもCD出して、それがめちゃくちゃ良かったんですよね。ダダダムズのアルバムは全編良かったし、SAKA-SAMAもここねん(寿々木ここね)と朝倉みずほの2人の時期は出してたけど、その後の3人体制ではほぼ出さなかったと思うんですよ。

めっちゃフリフリのピンクの衣装だった時期ですね! 王道キラキラ系!? みたいな。
- 寺田
そう! るのちー(朝比奈るの)がいた頃。その時期の新曲の『すてきな片想い』って曲が、めっちゃ良かったんですけど、音源化されなくて。それがようやく音源になった! その曲が好きで、SAKA-SAMAに行く回数が増えたんですよね。
自分は『寿司でぃ・ないと・ふぃーばー!!』とかの7人体制の時期はよく見てましたが、2人になって流石に寂しくなった感じですね〜。
