INTERVIEW

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卒業前夜の渡辺萌菜が語る“次の道”を決めてからの1年間「アイドルにはキラキラできる瞬間があるのを知っているから。マイナスな感情なんて抱けなかったです」

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全員で「自分の感情を出し切った日」にしたい

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変な質問かもしれませんが、ステージに思うように立てなくなった渡辺さんの中で、「アイドル」という存在自体と距離を置きたくなる可能性もあったわけじゃないですか。今、渡辺さんがその夢を持てているのは、なぜだと思います?

  • 渡辺

    たしかに。でもやっぱりアイドルって、いろんな存在がいるエンターテインメントの世界でも唯一無二というか。「自分にも一歩踏み出せるんじゃないか」ってワクワクを与えられたり、誰かを支えられる「居場所になれる近さ」を感じさせられたりするのって、アイドルだけだと思うんです。

    その思いが自分の軸にあるのは変わらないし、あとは卒業を決めてからのこの1年でも、いつもの夏フェスの野外ステージだったり、ずっと立ちたかった@JAMのストロベリーステージだったり。プレーヤーとしても「最高だな」と思う瞬間ってたくさんあって。……走り続けて、身をすり減らすような時間がたくさんあるってわかっていても、アイドルにはあんなにキラキラできる楽しい瞬間があるのも知っているから。そこにはマイナスな感情なんて抱けなかったですし、もしマイナス要素があるなら、自分がそれを変えられるようにしたい思いで今はいっぱいです。

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心強い言葉が聞けてよかったです。これからの渡辺さんの活躍も楽しみにしています。最後に。明日の卒業式、どんな気持ちで迎えますか?

  • 渡辺

    自分の中では「ついに来てしまった」という思いと、「もう楽しみきるぞ。やりたいことをやりきるぞ」って思いですし、この1年間、心配をかけたり、私以上に悔しがってくれたりしたメンバーにも、「好き放題に、やりたいように楽しんでほしい」って思ってます。いろんな心残りの日があって、メンバーに「よかった」と思ってもらえないと、私も「よかった」と思えない気がするんです。かすみ草とステラ全員で、「自分の感情を出し切った日」にしたいなって。

感情、ですね。

  • 渡辺

    ちょっとテーマのネタバレになっちゃうんですけど。誰もがみんな、「あの日のライブが最高だった」とか「この瞬間の私たちが好きだった」みたいな、振り返ったときに“武勇伝”のように話したい思い出ってあると思うんです。それは全員が同じものを頭に浮かべなくていいし、どれだけ時間が経っても自分の中にあり続けるもの……「一生なくなったりしないんだよ」というのを伝えられるライブにしたいと思っています。

    だからファンのみんなにも、それぞれの「一番の思い出」を持ってきてほしくて。一人ひとりが自由に、好き放題にしている姿を見せ合いたいです。

ガラスガールNEXTでは、渡辺萌菜&3期生の記事を配信中!

渡辺萌菜が加入目前の3期生へ送る、アイドルとしての最初のアドバイス「『かすテラのココが好き』っていう気持ちを、自信を持って出していってほしいな」

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PROFILE

渡辺萌菜(かすみ草とステラ)

わたなべ・もえな
5月8日生まれ、神奈川県出身。
2021年、かすみ草とステラの1期生として活動開始。「かすテラのオタク(@Nastella_moena)」も自称する、グループの「生徒会長」。
4月5日(土)、東京・Spotify O-WEST「渡辺萌菜presents かすみ草とステラ卒業式」にて、グループを卒業する。

オフィシャルホームページ

https://kastella.jp/

取材・文/アオキユウ(short cut) 撮影/後野順也